"思い出した"
どうして…忘れてたんだろう
"忘れちゃいけない…許しちゃいけないことをしたのに"
…あなたの一人称が…
仲間とも兄弟ともいう、
大切な人たちを殺したのに
時は人類石化前ー
白羽…もとい1146番が14歳だったとき
そう、研究員が言ったことが
あの人たちとの出会いだった。
優しく微笑んでくれたリアン姉、
元気いっぱいのスペス兄、
"外"というのは研究所が地下深くにあるから、
当時、あなたの一人称は物心付いたときから研究所に居たから
"外"というものにもの凄く興味がわいた。
それからはリアン姉に勉強を、
スペス兄に戦闘もとい生きる術を教えてもらいながら
たまに...
三人で…歌を歌ったりして、
そんな…
少ない幸せな日常は、あっけなく壊れた。
研究員から告げられた一言。
"2019番は他の実験台との戦闘で死んだ"と
スペス兄は、"他の実験台との戦闘"もとい
戦闘訓練で…殺してしまった…
いや…
"殺したんだ"あなたの一人称が…二人とも
あなたの一人称と…出会ったから
あなたの一人称が…
"仲間や…兄弟のように思えた二人を目の前で無くした"
それは、まだ14だった白羽にとって
精神が壊れるのも容易かった
違う…
今は思い出に浸っているところじゃない
そうだ、
いつまでもこうやって、
止まっていられるわけじゃない
なんで、離れなかったんだろう
羽京の元から…
"重ねてたんだ"
"心地よかった"
"あの二人のように"
幸せを…
仲間を…大事な人を…
「"もう、奪われないように"」
うん…
知ってる、わかってる
でも…
それ以上に、"無くしたくないから"
うん、そうだね
リアン姉、スペス兄、忘れてごめんね。
"一度守れなかったもの"
「"守らなければ大切な人たちを、仲間を"」
君が相棒と思っているか、わからないけれど

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。