「だいすけぇ~~!!」
『どしたの?!』
「聞いて!!」
『お~、何があった?』
「はにちゃんのSSRフォトセットの抽選に外れたぁー!!私はこの日を楽しみに生きてきたのに……」
『よしよし、辛かったね~。』
「毎日毎日神様にお祈りしてたのに……」
『根性すげぇ』
「だってそれだけほしかったんだもん」
『あ、ちなみに俺も外れた』
「、だいすけぇーー!!」
『あなたの下の名前~~~!!』
本日は私たちの大好きなはにちゃんのプレゼントの当落発表日だった
しかし、見事に大ハズレ!!
そりゃあ抽選で50名に当たるプレゼントだからライバルはたくさんいるよ?
そんなことは分かってるのになぜか当たる気満々でいた自分
こんなことなら最初から期待しなきゃよかったとか思うけど、それで期待してなかったら本当に当たらないかもしれないから結局当たる気でいる。
どこまでポジティブ思考なのかは自分でもわからないけど
『およ、待てよ』
「なーに?大ちゃん、」
『久しぶりの大ちゃん呼び!!』
「そこじゃなくて、」
『あー、ごめんごめん、はにちゃんのことなんだけど、さっちゃんに言えばすぐじゃね?』
「どうして?」
『だってさっちゃんの知り合いはにちゃんの作者じゃん!!』
「は!!そうだ!!」
『え、俺天才?!』
「天才!!」
『っしゃ!』
「でも、なんて言うの?」
『んー……没画でいいのでください!って?(笑)』
「いいのかなー?」
『世に出さなければ平気だよ。俺たまにそういうのもらってたし』
「じゃあ、お願いしてもいいですか?」
『もちろん!!この佐久間大介に任せとき!!』
というわけで一か八かさっちゃんにお願いしてみることにした
返事が聞けたら大介に連絡が来るらしいからそれを待つ
どうか、奇跡が起こりますように…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。