第9話

9.Infinity
294
2025/03/27 12:50 更新
       小鳥の囀りが聞こえる。
       空は青く澄んでいる。
    窓から太陽が差し込み、心地良い。
      今日は、なんて良い日だ。
五条悟
五条悟
掌の数字は1。正真正銘、これが最後だな
夜蛾正道
夜蛾正道
お前ら、全員いるな。今日は一日中座学だ。気を引き締めるように
家入硝子
家入硝子
えーめんどー
夏油傑
夏油傑
同感
五条悟
五条悟
……
夜蛾正道
夜蛾正道
では、10分後までには準備をしておくように。以上!!
    若い頃の学長も、今日で見納めだな
昼休み
家入硝子
家入硝子
やっと昼休みだ〜
夏油傑
夏油傑
疲れたね
五条悟
五条悟
ああ、ほんとにな
     3人の間に、少しの沈黙が流れる
家入硝子
家入硝子
……一応言っとくけどさ
家入硝子
家入硝子
私たち、3人いるよ
五条悟
五条悟
あ?そんなんあたりめーだろ
夏油傑
夏油傑
……はっw
  いや、当たり前ではなかったかもしれない。
3人いる。それは確かなことだったが、それを僕は確かに理解していなかった。
    まさか硝子に気付かされるとは
夏油傑
夏油傑
そうだな、私たちは3人いたんだったな
五条悟
五条悟
ははっ
放課後
      今日の授業は全て終わった。
    あとは、全てを終わらせるだけだ
家入硝子
家入硝子
あれ、五条どこ行くのー?
五条悟
五条悟
少し用事があってな
家入硝子
家入硝子
へぇー。じゃ、ばいばい
五条悟
五条悟
おう
多分、硝子は何も言わないでくれているが、薄々分かっているのだろう。全ては理解していなくとも。
五条悟
五条悟
やっと着いた
僕のタイムリープに関与している、乃木神社に再びやって来た。
???
???
やあ。
五条悟
五条悟
はぁ…やっぱお前かよ
???
???
別に良いじゃないか。楽しかっただろ?
五条悟
五条悟
まあな。最期におしゃべりに付き合ってやるよ
五条悟
五条悟
夏油傑
夏油傑
なんでそんな上から目線……まあ良いけどさぁ
五条悟
五条悟
ほら、さっさと説明しろよ
夏油傑
夏油傑
悟がもう分かってると通り、私もタイムリープの参加者だ
夏油傑
夏油傑
……このタイムリープは私が離反して少し経った後だったかな。少し寂しくなったんだ。3人で居た時間がね、思っていたよりも楽しかった
夏油傑
夏油傑
それに気づいた私は、乃木神社にあった大量のお札を使ってこのタイムリープを仕掛けた
夏油傑
夏油傑
呪術的に、時間を操るとなると膨大な呪力が要る。お札と私の呪力を使ってギリギリだったんだよ。必然的に、タイムリープを起こすためには縛りをつくることになる
夏油傑
夏油傑
だから、私はタイムリープを起こす条件として「五条悟が乃木神社の鳥居を潜る時」に設定し、「タイムリープの期間は七日間」、「タイムリープの効果は夏油傑の記憶を元とする」とした
五条悟
五条悟
んで、なんで俺を巻き込んだ?
夏油傑
夏油傑
ほんとは硝子も連れて来たかったんだけどね。一人が限界だったよ。でも二人のうちどちらかは連れて来たかった。過去の二人と過ごすのはきっと物足りない
五条悟
五条悟
なんでわざわざ俺の掌に数字が書いてあった
夏油傑
夏油傑
そういう決まりだろうね。さっきも言った通り、時間に干渉することはそう簡単にはできない。巻き込まれる側にも、なんらかの説明が必要だったんだろう
五条悟
五条悟
……なるほどな
夏油傑
夏油傑
あと、君海に行った時、新幹線でモザイクに気づいただろ
五条悟
五条悟
気づかない奴いるか?
夏油傑
夏油傑
それは縛りに含まれていた、「タイムリープの効果は夏油傑の記憶を元とする」によるものだね。私が記憶していなかった景色だったから、バグが生じたんだろう。逆に、高専付近はよく覚えていたからね。スムーズに生成されたよ
五条悟
五条悟
タイムリープってより、夏油傑のつくったフィールドに俺を招待したって感じに近いな
夏油傑
夏油傑
そういうこと。全てをタイムリープさせることは不可能だからね。超部分的にしたんだ
五条悟
五条悟
お前なあ……
夏油傑
夏油傑
安心してよ。元の時間軸の君は気を失ってる状態だ
五条悟
五条悟
なんも安心できねえよ……
五条悟
五条悟
(ぶっちゃけあそこで気を失ってるなら、伊地知が気づいて硝子んとこに運んでるか)
五条悟
五条悟
ま、それだけ俺たちのことが好きだったんだろ。ツンデレかよ!!
夏油傑
夏油傑
こればっかりは否定できないね
五条悟
五条悟
まあ楽しかったのは事実だしな。ちょっと戻りたくねーわ
夏油傑
夏油傑
君がいないと困る人たちはたくさんいるだろ
五条悟
五条悟
んだよ、自分はいないみたいなこと言いやがって
夏油傑
夏油傑
まあ私は離反してるしね。今更そんな人いないよ
五条悟
五条悟
はぁ〜〜〜、お前は本当、面倒臭ぇなあ
——13年前——
五条悟
五条悟
まぁ大丈夫でしょ、俺たち最強だし。だから天元様も俺たちを指名したんだろ
夏油傑
夏油傑
はぁー
五条悟
五条悟
あぁ?なに?
夏油傑
夏油傑
いや、悟。前から言おうと思っていたんだが、一人称"俺“はやめたほうがいい
五条悟
五条悟
あぁ!?
夏油傑
夏油傑
特に目上の人の前ではね。天元様に会うかもしれない訳だし、"私”最低でも"僕“にしな。年下にも怖がられにくい
五条悟
五条悟
っへ!やなこった
五条悟
五条悟
傑は"僕”の親友だよ。たった一人のね
夏油傑
夏油傑
ははっ……まだ、親友と言ってくれるのか
五条悟
五条悟
離反したこと、独りあの世で後悔しとけ
五条悟
五条悟
じゃあな
夏油傑
夏油傑
ああ、じゃあね
夏油傑
夏油傑
ありがとう











































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