第3話

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2025/06/20 12:52 更新


あの後、近くのスーパーに走り

子供に人気そうな食べ物をいくつか購入した。


…もしかしたら、私が買いに行ってる間に

あの子達はどこかに行ってしまったかもしれない。

…まだ、待ってくれてるかな。



糸師凛
糸師凛
…あ、ねぇちゃ…!!
あなた
…あ、よかった…!待ってくれてたんだね。
ごめんね、遅くなっちゃった!



あなた
ご飯いっぱい買ってきたから、
遠慮せず食べてね!
糸師冴
糸師冴
…ん、
糸師凛
糸師凛
ねーちゃ、ありがと…!



あなた
…あ、そうだ!
お願いされてたアイス、買ってきたよ!
あなた
これで合ってる?


パンパンになったビニール袋の中から、

ソーダ味のアイスを二本取り出す。

糸師凛
糸師凛
…!にいちゃとたべたやつ…!!
糸師冴
糸師冴
…なつかしいな、
糸師冴
糸師冴
…あの頃は、幸せだったのに。
あなた
…辛かったね。
あなた
今日くらいは全部忘れて、
美味しい物いっぱい食べて欲しいな。
糸師冴
糸師冴
…ん。
糸師凛
糸師凛
ねぇちゃん、ありがとう…!






糸師冴
糸師冴
…!これうまい…!
あなた
ポテト?サクサクで美味しいよね〜

あなた
…もっと美味しい食べ方、
教えてあげようか?
糸師冴
糸師冴
これより、うまい…?
あなた
もちろん。


私がそう言うと、赤髪の子はごくりと唾を飲む。

あなた
ここにケチャップがあるでしょ?
これをつけて…


私がそう言うと、言われた通りケチャップをつける。

そしてそのまま口に運び…

糸師冴
糸師冴
はぐっ、
糸師冴
糸師冴
はふ、うま…✨


すっかり警戒が解けた様子で頬を緩める。

ポテト好きなんだ…かわい…

糸師冴
糸師冴
凛も食え、これうまいぞ。
糸師凛
糸師凛
ん、はふ…!さくさく!
うま〜…✨
糸師冴
糸師冴
ん、よかったな。




糸師凛
糸師凛
ふ〜…おなかいっぱい…!

ぽよりと膨れたお腹をさすりながら呟く。

いっぱい食べて満足したのか、少しうとうとしている。

糸師冴
糸師冴
…ごちそうさまでした。
糸師凛
糸師凛
ごちそーさまでした…!

糸師凛
糸師凛
おなかいっぱいたべれたのひさしぶり…
糸師冴
糸師冴
だな、
あなた
ん!満足してくれてよかった!




糸師冴
糸師冴
…なぁ、なんでアンタは
ここまでしてくれるんだ?
糸師冴
糸師冴
見ず知らずのガキに、なんで…

あなた
んん…見捨てられなかったから…?
あなた
子供には弱いんだよね、私。
おねだりとかされたら断れないの…!
糸師冴
糸師冴
…それだけで?
あなた
うん、人助けって大事でしょ?



糸師冴
糸師冴
…疑って、悪かった。
糸師冴
糸師冴
ボールもぶつけちゃったし、
失礼なこともいっぱい…
あなた
大丈夫だよ、そんな状況だと
大人を信じれなくもなっちゃうよね。




糸師冴
糸師冴
…なぁ、アンタ。
一つ頼んでもいいか?
あなた
ん?どしたの?






糸師冴
糸師冴
…俺らのこと、拾って…?


あなた
……え、!?
糸師冴
糸師冴
図々しいのは分かってる。
こんなクソガキに貸す恩はないってことも。
糸師冴
糸師冴
…けど、今アンタを逃したら、
もう二度と幸せになれない気がして…っ
糸師凛
糸師凛
…にいちゃ、


糸師冴
糸師冴
…初めてなんだ、大人に優しくされたの。
だから、お願いします…っ!

糸師凛
糸師凛
…ねぇちゃん、おねがいします。
おれたちをたすけて…っ!





あなた
…もう、おねだり断れないって
言ったばっかなのに…!


あなた
いーよ、うちおいで!
糸師凛
糸師凛
…!ほんとに!?
糸師冴
糸師冴
…ほんとに、いいのか…?
あなた
いーよ!私も一人で寂しかったし!
このまま見放す訳にはいかないもんね。
糸師凛
糸師凛
ぁ…う、ねぇちゃ…ぁ!
あなた
おーよしよし、もううちの子だ!
いっぱい甘やかしてあげるからね〜!


糸師冴
糸師冴
…アンタ、名前は?
あなた
ん?あぁ、そういえば言ってなかったね!
あなた
あなたの名字あなたの下の名前です、よろしくね!
糸師凛
糸師凛
あなたの下の名前ねぇちゃ…!!
糸師冴
糸師冴
…あなたの下の名前、



糸師冴
糸師冴
…ありが、とう…あなたの下の名前、
あなた
……!!
あなた
…もう大丈夫だからね。
2人のこと、死んでも幸せにするから!

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