第21話

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2024/08/08 09:11 更新



走って、走って、走って。


肺が張り裂けそうなくらい冷たい風を感じながら、必死にラムリさんを探す。

あなた
どこにいるの…っ
あなた
ラムリさんっ…
何度もラムリさんと名前を呼びながら、探し続けて、ようやくの思いで見つけたラムリさんの目に、光は灯されていなかった。



あなた
ラムリさん…?




ラムリside


あなた
ラムリさん…?
顔を覗いてボクの目を見つめる人。


あの日、ルカス様に聞いた。


この人・・・は、主様ではないと。

最初は勿論困惑した。だって見た目も声も全部主様なんだもん。

話し方はちょっと大人びてたけど…でもボクはそんなことは信じられなかった。


ルカス・トンプシー
ラムリくん。これはね、まだ此処だけの秘密にしていてほしいんだ
ルカス様との、秘密の話。


ラムリ・ベネック
どうしてですか?
ラムリ・ベネック
それに、ボクは今の話を信じられません!

いくらルカス様のいうことでも、ボクは本当に信じられない。

こんなの初めてだ


ルカス・トンプシー
まず初めに、その方の名前はあなたの下の名前と云ってね、凄く心優しいお方なんだ。
ルカス・トンプシー
この私に、どれだけ拒絶されようと、手を差し伸べてくれた。

そんな…本当に主様じゃ…?


ラムリ・ベネック
…ルカス様にとって、そんなに大切な存在なら、
ラムリ・ベネック
もう信じてやりますよ


嘘。こんなの表面上の言葉だけで、本当に思ってるはずがない


ルカス・トンプシー
ふふ、ありがとうね
ラムリ・ベネック
はいっ!
それでも忠誠心を誓っているから、それを言葉に出すなんて有り得ない。




───ルカス様、ボクは″主様"が信じられないんです。




だから、本当は駄目だけど、自分の感情に身を任せて、逃げた。

あなたの下の名前様っていう、主様から。




ボクは、あなたの下の名前様が嫌いだ。


大大大大大大っ嫌いだ!


そんな主様が、ボクを見つけたんだ。
今さっき、此処なら見つからないだろって隠れたのも、全部無駄だった!


ラムリ・ベネック
…なんで見つけたんだよ
嗚呼もう、本っ当に大大大大大大っ嫌いだ…

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