“俺達は永遠に一緒だよ”
君がそう言うから私もそう信じてた
この先も一緒に生きていけるって信じてた
なのに ,
“ごめん”
どうして君から離れていってしまったの____ ,
私達の出会いは高校一年の頃
昔から内気で人付き合いが苦手な私は
新しいクラスにも馴染めず
教室の隅っこで音楽を聴いているような
人間だった
そんな私に唯一喋りかけてくれたのが
ひすんくんだった ,
私達が初めて話したのは私がいつものように
音楽を聴いていた時だった
私が聴いている曲を教えると
まさかのひすんくんも聴いているらしく
そこからよく話すようになっていった
なんで人気者のひすんくんが私みたいな奴に
話しかけてくれたのか分からないけど ,
自分の好きな物を語り合える友達が
私にはいなかったから
ひすんくんが喋りかけてくれたことが嬉しかった
仲良くなっていくにつれてだんだんと
私達はお互いに惹かれ合っていった ,
私達はいつかの日の放課後 ,
オレンジ色に染まりつつある教室で
カップルとなった
それから約三年が経った ,
私達は今も順調に続いている
喧嘩することもあったけど次の日には仲直りして
また笑い合う
そんな日がこの先もずっと続いていくんだって
思ってた
朝 , 太陽に照らされて目を覚ますと
いつも隣で寝ているはずのひすんくんはいなくて
代わりに一つの手紙が置いてある ,
手紙を手に取るとそこにはひすんくんの字で
“あなたの下の名前へ”
と書いてある
嫌な予感がして震える手で手紙を開けると
そこに書かれてあったのは‥
“あなたの下の名前ごめん , 約束守れなくて本当にごめん”
“今までありがとう , 愛してるよ”
という二文
泣きながら書いたのか ,
うっすらと涙の跡が残っている
あまりにも突然のことで涙が出なかった
でも時間が経って脳が理解し始めた頃 ,
涙が溢れた
止めようとすればするほど涙は止まらなくて
私は一日中泣き続けた
あの日から約一年が経った頃 ,
街をぶらぶらしていた時
ふと香った懐かしい香水の匂い ,
見覚えのある後ろ姿
自分でも気づかないうちに体が動いていた
ずっと考えてた ,
どうして突然居なくなったのか ,
どうして別れなければならなかったのか ,
でもどれだけ考えてもそんなことは分からなくて
ただもう一度ひすんくんに会えたらって ,
これが幻覚でもいい、夢でもいい
それでもいいから
私はただ
もう一度
あなたに会いたい____________
end













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!