第3話

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2025/08/17 09:22 更新
pr
で、今日はどうしたん?
お夕飯のパスタをペロリと平らげ、食後コーヒーでも、と嗜んでいるとき。
ゆったりと発された言葉にこの場の空気は引き締まり穏やかだった一同の目つきが変わる。
彼らは「A×C」というこの歌舞伎町になかなか似合わぬ平和なカフェを拠点として裏社会に生きるマフィアグループ「AMP×TAK」である。
mz
別に、ちょっとした依頼だよ。
at
前のよりは楽そうだね。
カフェを運営する兄弟に兄は悪い顔つきで、弟は未だ眠そうな目で一同を見据えそういう。
mz
依頼達成期限は明後日。決行は明日。いいな?
有無を言わせぬ口調で強行する。
ak
はぁーい。明日はサークル行かないようにするね。
tg
明日は委員会ないよね?
at
うん、ないと思う。
強行して、オーナーが1人勝手に決めた予定であっても反発する様子一つなく準備を進める。
このように互いへの信頼は積まれていく。
kty
『次の交差点を左に曲がってすぐの廃ビルだよ。そこにいるみたい。』
tg
『おれとけちゃはもう持ち場につけたよ。』
インカム越しに聞こえてくる2人分の声。
腹に回った弟の手にきゅっと力が入った気がした。
信号で止まれば横にいる黄色頭のバイク乗り2人と目が合いうなづき合う。
mz
あっと。これ食っとけ。
パーカーのポケットから飴玉を一つ取り出し後ろの彼に渡す。
幼子向けで大人には少し甘すぎるぐらいだが愛しい歳の離れた弟はこれがいいと言った。
一度手が離れクシャ、というビニルの音ののち再び腹に手が回る。舌で転がしているのか歯に当たったカラコロ、という飴の音が僅かに聞こえた気がした。
mz
いくぞ。
信号が変わった。
戦い、というのにもそれはあっけなさ過ぎた。
一応警戒はしていたものの平和ボケしたそこに手強さなど微塵もなかった。
好き勝手前衛として暴れいても、隣にいる相棒にして学友、少し後ろにいる2人や別所で指示してくれる2人がなんだってカバーしてくれる。
まぁ、そもそも末端of末端、というのが相応しい奴らを相手にしているのでこの楽な心も当たり前、と言ってしまえば当たり前である。
結局ケガ一つなく残念ながら返り血で部屋着が一つ血だらけで使えなくなったぐらいだ。
ak
お疲れー!!
意気揚々と空っぽになった廃ビルから出ると先ほどまで自分たちを援護してくれていた2人を見かけいつも通りのハイテンションで声をかける。
mz
おつ。
mz
あっとがいま2人ちぐけちゃと話しているから少し静かにな。
血だらけになった服の上からパーカーを着たまぜ太はシーっと口元に人差し指をおき、にこりともせずに返す。
at
あっきぃ、おつかれ。
話が終わったのかあっとは耳に当てていた手を離しふわりと笑う。
彼もまた返り血を隠すために、しかし兄とは違い前をきっちりしめた革ジャンを羽織る。
pr
ほい、あっきぃ。今日はパーカーなんやな。
持ってきた荷物から2人分の服を取り出した相棒にそーなの!と答え渡されたそれを着る。
mz
うし!帰るか。あっととちぐは明日も学校だ。
at
あ、3限小テスト…。
その呟きに小さくしていたインカムからはちぐちゃんの悲鳴が確かに聞こえてきた。
夏の間は出来る限り自分の書いているamnvの小説から毎日投稿していくつもりです
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