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第1話

zm×rbr 花吐き病①
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2024/06/25 03:34
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はぁ…
突然だが、俺ロボロには相棒がいる。
zm
エミさーん!
em
わ、ゾムさん!
それが彼、ゾムだ。
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好きやで、ゾム
そんな彼、ゾムに俺は恋をしてしまった。
叶わぬ恋だとは知っている。
ゾムは優しいからあからさまにはしないだろうが、
キモがられるのは確実だろう。
だが、
zm
ロボロもこっち来いや!
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…今行くわー!
そんな彼のことを諦められない自分がいる。


そんな中、俺はある病気にかかってしまった。
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ゲホッゲホ
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なんや…これ
俺の口からは、花が吐かれていた







数日後



今日、ゾムに話があると部屋に呼び出された。
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ゾム、来たでー!
zm
お、ロボロ!悪いな、いきなり呼んでもうて
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大丈夫や。話ってなに?
zm
…俺、エミさんのこと好きやねん
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え、?
今、ゾムは確かにエミさんが好きだと言った。
ゾムの顔はいつものおちゃらけたものじゃない
本気なんや、そう理解するのに時間はかからなかった
zm
ごめんな、いきなりこんな話して。
キモいやろ、そう言い悲しそうな顔をするゾム
そんなことない、そう言いたかったのに言葉がつっかえて
うまく話せない
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そ、そんなことないで
zm
ほんまに、?
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おん。俺はゾムのこと応援してる
いやだ、そう叫びたいのに俺からでてきた言葉は
自分の思いと正反対の言葉だった
zm
ッ…ありがとうな、ロボロ!
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全然ええよ、頑張りや!
俺はもう長くは生きられないだろうから
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花、吐き病…?
あの日、花を吐く病気を調べた。
片思いを拗らせると発症するらしい
治療法は…
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好きな人と、両思いに…
無理に決まってる、そう思った。
ゾムが俺を好きになるわけがない、そう思ったから
でも、治らなかったら…
希望は捨ててはいけない、そう思っていた
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(ああ、そうか)
俺の恋が実るわけがなかったのだ。
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ッゲホゲホッ
zm
ロボロ!?
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おぇッ
zm
、花…?
吐いてしまった、彼の前で
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(まぁ、もういいか)
どうせ死ぬんだから
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ぞ、む…!
zm
なに、どうしたん!?
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えみさんと、しあわせになりや…!
バタッと音がして身体に衝撃が走る
zm
ロボロ!?おい、しっかりしろ …!
さようなら、ゾム大好きな人

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