葛葉side
カチャカチャと皿を重ねてキッチンへ消えて行く
今日の麻婆豆腐美味かったな、なんてその背を見て思う
少しスマホに向かえば今度はベランダからローレンが顔を出して、黒色の灰皿を差し出す
外の空気は冷え切っていた
そして、隣でモニターとにらめっこを続けている不破っち
俺たちがシェアハウスを始めてから早数カ月、誰かしら仕事をしているのが当たり前だが最近のこいつは異例だ
企画やら案件やらで忙しいらしく、目の下には薄っすらと隈が浮かんでいる
そんな姿を見て口パクをすれば、どうやら相手も同じ気持ちだったらしく微笑まれた
ガラッ、
続いてローレンもベランダから戻ってこたつに飛び込む
不破っちの隣に入るあたり、分かっているのだろう
いつもならしっかり顔を見て話すのに、目線を逸らさずに口角を最低限に動かすだけ
これは大分しんどくなっているのかもしれない
さっきの俺等と同じ事をしてる
気持ちの通じ合いが心地良くて可笑しくて、二人で笑った
そして、ふとした瞬間から始まる
イブは意外とこういう時の動きが早くて、しかも案外ストレートなタイプ
俺はいつからか、密かにこいつのことを「甘やかし特攻隊」と呼ぶようになった
そしてローレンも、ちゃっかり自分の部屋の毛布を持って帰って来る
突っ込みつつも肩からずり落ちた毛布をそっとかけ直して、そのまま背中をぽんぽんと叩く
やっぱり都市警備員は伊達じゃないらしい
それで、いつも俺が最後
二人の行動で限界だった体がやっと自覚を始めたのか、早くも瞼が重そうになってきている
極めつけこんな事を上目遣いで言われてしまえば、歯の一本ぐらい惜しむ必要はなくて
あっと開けた口内の犬歯に、不破っちの手が触れる
ペチペチ、ペタペタ、
存在を確認するように、ゆっくりと静かに触れていく
始めこそこの行為に驚いていたが
今ではこの紫の水晶が満足するまで見つめるのを、俺たちは一生見てられるんだと思う
そして、これ以上ないぐらい幸せそうに笑うから
こっちまで笑えてきて
それと同時に、周りが知っているより数倍甘えたがりの不器用で、寂しがりやで口下手で
そんな可愛すぎる恋人を守り抜こうと誓う
窓から月明かりがそっと伸びる
タバコの残り香、新調した柔軟剤のシトラス
俺達の日々が、巡っていく
軽やかな寝息に、顔を突き合わせるこの時間
揃った声に、静かに笑う
一人ずつそっとキスを落とす
微かに笑みをたたえた、口元が動いた気がした
ぬくもりend
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久々のsm4作品でした、いかがでしたでしょうか
寒くなるとどうしても温かいものを多く登場させたくなりますね…笑
今日はfwさんのライブでしたね…!!
私は現地に行くことはできなかったのですが、無料パートを見させて頂き本当に格好良くて最高でした…
いつかは現地参戦してみたいと切に願っております
これまでも、これからも最高の推しです
♡、コメント、よろしければ、、












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!