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小説
ホラー
『参加型』《〆切》殺人代行譚
殺人代行file-1.2
《会議室にて》
……今回の任務は“極めて”簡単だ
巨大組織と戦うわけでもなく、革命を起こす訳でもない
音無穂香……否、我らが首領は有り得ないような例を出す
帆香ちゃんの願望が滲み出てるね〜
…帆香止めて、物騒だから
小泉君…?何故止めるんだい?
勢力拡大が、出来る良いチャンスじゃないか…!
あの〜…、話の趣旨ズレちゃってますよ…
あ〜…スマンな。えっと、何するやっけ?
……革命起こすんじゃなかった?
未華、それはボスの願望だ…
あれ、そうだっけ?
アンタ等、帆香を待たせてるの自覚してよ…
事の発端はボスやん…
御劔、何か言った?
おぉ〜、こわい、こわぁ〜いw
鈴仙っ!!
遂に、鬼崎の手刀が御剣の頭に刺さる
ぐへっ…
汚い声出さないでよ…
朱音がやったんやろ…
各々、趣旨がずれた会話をしている
ん”ん”んっ……
……が、姫坂が大きく咳払いをし、一気に静まり返る
全体のまとめ役…これが幹部の仕事である
そして、幹部である、姫坂の十八番の咳払いは戦闘態勢に入る合図のようなものだ
…もう一人の幹部(御劔 鈴仙)は、優秀なパートナーを持ってしまったが為に、サボり癖がついているようだ
…皆さん、静粛に
そして、もう一段回静まり返る
そーや、そーや。今日は“先生“がご来店してんのやぞ
あ…、(忘れてた……)
はぁ〜…僕の事、忘れないでよ…
…あれ、なんで先生居るんやっけ?
え、嘘でしょ鈴仙。忘れちゃったの…
呼んだの、鈴仙だった気がする
はぁぁ〜……
精神科行くか?ボスと
あ、思い出した
たしか、この社長がおる建物…
めっちゃ、ネズミ捕り(トラップ)あるんやろ
そ〜いう事〜
だから、僕の頭脳を借りにきたんでしょ…
なるほど、罠が沢山あるから、社長へのルートか、限られる
そのルートを割り出すため天原のアタマを借りたってことね…
…でも、ボス達も頭いいんじゃないの?
うん、まぁ、そ〜なんやけど…。うち等は“戦闘面”に関してや。
本職(医者)は違う。
体の隅々までも理解し、適切な処置を一手も間違わずにできるんが、このお方や。
解剖やら何やら、この天原クンは強い。そーいうのが、得意な人は大体、建物の構造を理解するのが上手いんや。
沢山の褒め言葉有り難く受け取っとくよ。
…これが、ビルの間取りです
夜狐の細い指が指すのは、一見只のオフィスビルのようだが
一際目を引くのは、無数にある赤い丸印
…この赤いヤツが罠か
やっぱり多いね…
余り深く考えるな。仕組みと、場所さえ覚えれば余裕だ。
その通り。でも、そもそも覚えれるかの問題だね
強行突破は無理か?
罠は全て、獣を捕らえるような殺傷能力の高いものが多くて、ビルの床とかに同化してるのが多い。…そーだよね、ボス
丁寧な説明、感謝する
情報屋がわざわざ、そこまで調べてくれた。パソコンのデータに入っていたらしい。
おぉ〜、此処は優秀な人が多いね
…自慢の職場だよ
…それじゃ、罠については問題無さそうだ。
次は、”どーやって攻め込むか“だ
口調とか違ったら、教えてください…!