季節は夏から秋へ、
とはいえ近頃はこの過ごしやすい季節はあっという間に過ぎ去り、あっという間に冬を迎える。
この時期になりようやくECLATの撮影が終わり、しばしの休暇を貰った。
ガチャッ
珍しく外出用の私服に着替えた彼が出迎えてくれた、
多分彼もさっき帰ってきたのだろう。
顔から耳まで真っ赤にした彼がおもむろに聞いてくる。
あんなに他人に無関心だった私の彼氏様が…、
こんなに人を気遣える人になってちょっと感動。
袋の中から出てくる大量の国内旅行雑誌、
北は北海道から南は沖縄まで、いったい何冊あるのか。
追加された雑誌は…、
私がカバーを務めたファッション誌。
言わなきゃ良かった…、
明らさまに上機嫌で携帯の決済音を鳴らす彼。
時刻はPM3時、
生憎と国内の旅行スポットに疎い私たちは、並べられた雑誌を1つ1つ手に取ってみるのだった。
───1時間後、
直前の旅行計画のため、今日中に諸々を決めないといけない…、
だけど彼と遠出っていう様が想像できなくて難しい。
人が多ければその分身バレのリスクが高くなる、
私も葛葉もそれだけは避けなければならない。
久しぶりのデートにちょっと気持ちが昂る。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!