あのニュース以来、私は外に出ていない
ホテルの窓から差し込む暑い日差しを浴びながらホテル内でゆっくり過ごしている
鳥居くんは私のためにいつもご飯を買いに行ってくれる
ホテルの机の上を見ると鳥居くんのスマホがあった
スマホを忘れているから連絡して知らせることもできない
私が外に出たら、万が一のこともあるし
どうしよう、と悩んでいた
そのときだった
ピカッ
スマホがひとりでに光った
通知が来たらしい
見るつもりはない。
見える位置にあったから見てしまっただけ
そう言い聞かせながら鳥居くんのスマホを見た
『あなたの名字からの新着メッセージがあります』
汗が頬をつたる
窓から差し込む日差しだけで汗が止まらないくらい暑かった
けど、それだけじゃない。私は今暑いから汗を流したわけではない
アイツからの連絡がきているの、?
ちがう、ちがう
苗字が同じだけかもしれない、
鋭い痛みが胸を走る
トラウマが胸に宿っている
なんで、?
もし本当にアイツからなら、
鳥居くんは私を嵌めた?
いや、理由がない
そもそもそんなこと、鳥居くんは、鳥居くんはするはずない、
それから私は鳥居くんが帰ってくるのを待った
いつもより待ち時間が長く感じた
緊張が体を縛る
金縛りを受けたかのように私の体は硬直していた
おかしい私の様子に気づいた鳥居くんは首を傾げた











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。