体が妙に汗ばむ感覚を覚えて目を覚ます。
またあの夢だった。
俺は何も悪くない ……
違う、この感想は多分 、違う。
スマホの画面を見れば、まだ寝付いてから1時間ほどしか経っていなかった。
知らない中学校の、知らない記憶。
ただ、嫌に見覚えのある顔。
手が小刻みに震える 深夜2時。
昼間は普通に大学に行って、友達と馬鹿話してたのに、夜が来ると何かが込み上げてくる。
ヤバい、そう焦っても何がどうおかしいのか 分からず、ただ胸騒ぎに頭を悩ませる。
某SNSのDMを覗く。
返信はまだ来てない、そりゃそう。
目頭が何故か熱くなる。
こんな時に助けてくれた人 ____ 唯一。
或る意味。
君がそうやって呆然と見てたから良かったわけで、君が怖がって逃げちゃったから良かったんだよね。
覚えてないと思うけど。
____ トラウマにはなってるかもしれないね。
あーあ、頭痛い!!
やめてよ。
2年前に出た施設のことが思い出される。
不満ではなかったよ。
先生をお母さんと呼ぶのには気が引けたけど。
あの白髪の少年は今どこで何をしているんだろう、そして俺はなんで こんなにも、その少年に固執しているのだろう。
今はきっと少年じゃないよね、ごめんね。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。