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第2話

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2025/04/04 12:31 更新

 体が妙に汗ばむ感覚を覚えて目を覚ます。
 またあの夢だった。

 俺は何も悪くない ……
 違う、この感想は多分 、違う。

 スマホの画面を見れば、まだ寝付いてから1時間ほどしか経っていなかった。

 知らない中学校の、知らない記憶。
 ただ、嫌に見覚えのある顔。



 手が小刻みに震える 深夜2時。
 昼間は普通に大学に行って、友達と馬鹿話してたのに、夜が来ると何かが込み上げてくる。

 ヤバい、そう焦っても何がどうおかしいのか 分からず、ただ胸騒ぎに頭を悩ませる。

 某SNSのDMを覗く。
 返信はまだ来てない、そりゃそう。

 目頭が何故か熱くなる。
 こんな時に助けてくれた人 ____ 唯一。

 或る意味。

 君がそうやって呆然と見てたから良かったわけで、君が怖がって逃げちゃったから良かったんだよね。
 覚えてないと思うけど。

 ____ トラウマにはなってるかもしれないね。

 頭痛い 

 あーあ、頭痛い!!
 やめてよ。

 2年前に出た施設のことが思い出される。

 不満ではなかったよ。
 先生をお母さんと呼ぶのには気が引けたけど。

 あの白髪の少年は今どこで何をしているんだろう、そして俺はなんで こんなにも、その少年に固執しているのだろう。

 今はきっと少年じゃないよね、ごめんね。


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