そういえば、
純粋な疑問。
今は社長と内田さんに、私、ひより、LIP×LIPの2人が談話室に呼び出されていた。
みんなぼんやりと集まり、ぼんやりとした空気感にちょうど良い話題だと思ったのだが……。
田村社長のこの言葉に、愛蔵と勇次郎は顔をひきつらせる。
目をぱちぱちさせ、私は尋ねた。
が、2人は顔をひきつらせたままわざとらしく視線を逸らす。
2人がこんなに嫌がる(?)のだからきっと面白い話に違いない!
私は瞳をキラキラ輝かせながら食い気味に聞いた。
いやそんなに?
私は内心そう思いつつ、断固として言い出さない2人に口をとがらせる。
そんなに拒否られると逆に気になるものだよ、2人とも。
私が全く引かないのを理解したのか、愛蔵は溜息をつき口を開いた。
そう告げる私に、なおも驚いている愛蔵。
私はキョトンとした顔で返す。
体育祭から帰ってきたあと。
お風呂やらご飯やら疲れやらで結局話せなかった内容を、愛蔵はまだ気になっていたらしい。
和気あいあいと会話を始める私達。
で、
目先でギロッと愛蔵を睨む勇次郎。
ふふっ、愛蔵がバカで良かったぁ……!
あはは、と笑うと、ひよりとLIP×LIP3人は「は……??」と言う顔をする。
おそるおそる、というように聞いてくるひよりを安心させるため、私は微笑みながら口を開いた。
まぁ、そこまで大したことないけどね?
と付け足しておく。
ここは言い切っておく。
本心なのは違いない。
そういう当たり前なことって、地味に難しいからさ
そういい少し笑ってみせると、ひよりが抱きついてきた。
ムッと言い返すひよりに、愛蔵は少し笑って目を細めた。
するとひよりはキョトンとして。
かと思うと顔を真っ赤にして。
と睨みつけた。
そう言うと、愛蔵は少し眉間に皺を寄せ、田村社長に言うよう促した。
2人ともうるさいなぁ!
ケチつけないでよね!
私は2人を軽く睨みつける。
と、田村社長が口を開いた。
瞬間、LIP×LIPの2人は一気に顔を顰めた。
ん?
この何が変なんだ?
頭の上にクエスチョンマークを浮かべ首を傾げる私に、勇次郎と愛蔵は神妙な面持ちで口を開いた。
へぇ?
そんなになんだ?
私は田村社長に続きを促す。
田村社長は至って真面目な顔でこう告げた。
ぶっ
田村社長が紙にハートマークのついた2人のユニット名を書く。
なんかもうホントにカップリング名みたい……っ
それに、よくこんな都合のいい文字が2人に合ったね……っ
田村社長のセンスすごいけどダサい……っ
色々な感情が一気に込み上げてきて、私は机に突っ伏しながら肩をふるわせた。
隣からは堪えるようなひよりの声が聞こえる。
2人はぶすっと顔を膨らませそっぽを向く。
未だに笑っている私に、窒息するんじゃないかってくらいのひより。
2人は真剣な表情で告げた。
ホッと息をついている内田さんに、社長はきらりと目を光らせながら尋ねる。
瞬間光の速度で目を背けた内田さん。
2人に漂うなんとも言えない空気感に、愛蔵は口を開いた。
ナイス愛蔵!
私達の視線を受け継ぎ愛蔵は渾身のキョトン顔をする。
内田さんに持ってくるよう促したのは、何かのチケットらしきもの……。
相槌をうつ2人。
その言葉に、2人の表情が変わった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!