あれから2週間がたった
放課後だったので、すぐに寮へ帰った
また、グリムがいない
僕は手のひらをナイフで切り、自分の血でグリムという名前をかき、自分の手に目をかいた
僕はそう唱えた。すると、頭の中に知らない景色が見えてきた
グリムの背が見え、周りには黒い石と倒れた魔物達が沢山いた
グリムがいる場所は薄暗く、見覚えがないとこだった
グリムがこっちを向いた
いつものような明るい、無邪気な笑顔はなかった
ただ、暗闇の中に光る、青い瞳だけが見えた
グリムは周りの黒い石を食べ始めた
すると魔法が切れ、見えなくなった
その夜、僕はあまり眠れず、外を散歩していた
寮を出ると、上から声がした
僕は部屋に戻り、眠った
翌日
いつものようにグリムがそばで寝ていた
僕は寝ているグリムを撫でながら、こういった
今日は休みだ。でも朝から寮長会議がある
僕は作ってもらった寮服を着て、寮長会議へ向かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。