第6話

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2024/06/05 15:00 更新
あなた
…亜白さん
亜白ミナ
なんだ?
あなた
あの人日比野カフカと知り合いかなにかですか?
俺が気になったのは、俺たちが到着したときに見せた “表情” だ。
市川レノって奴とは違う “表情” をしていた。

市川レノは「来てくれたっ!」って希望を持った “表情” で
日比野カフカは「俺は無力だッ……」って嘆いてる “表情” 。そして、懐かしい人を見つけたみたいな “表情” もしてた。
亜白ミナ
……まぁな
亜白ミナ
 “顔見知り” な程度だ
あなた
……そないですか
……絶対に “嘘” だな。
亜白さんは日比野カフカを見つけたとき、びっくりしてた。
なんでかは分かんないけど “意外” って顔をしてた。
あなた
…俺、着替えてくるんで
また、明日
俺の服は怪獣の血やら体液やらでスーツが汚れまみれ。

このままここに居たら昔みたいに兄さんたちに怒られる。
兄さんたち…怒ると怖いんよなぁ……
亜白ミナ
嗚呼、しっかり休めよ
あなた
はい
今日はもう、風呂に入って寝よう。そう思った。




3日後、共同スペースから流れ出ているテレビの音で目が覚めた。
時間は5時。いつもより少し遅い。しかも、丸一日眠っていたようだ。
テレビに映っていたのはニュース。
俺たちが昨日行った横浜で小型怪獣が現れ、不審な怪獣の死体があったそうだ。
死体は核を殴りそこから肉が破裂したような死体だった。
あなた
………
おかしい。こんな倒し方はできない。こんな兵器は防衛隊では誰も使っていない。
ならば誰が?
人ではなく怪獣が?
いや、それこそおかしい。怪獣が怪獣を殺すなんてこと、起こるはずがない。
しかも、一発で核を破壊できるなんて……
“怪獣の造りをよく知っている者”
しかありえない。
取り敢えず言えることは…
あなた
これ…人間の仕業じゃない……
小此木このみ
あなたくんもそう思いますか?
あなた
!?(ビクッ)
小此木このみ
あ、すみません
小此木このみ
今さっき、副隊長からも同じ報告がきました
流石兄さん。
勘もいいし、頭回るし、行動早いし、強いし。
兄さんと結婚する人は幸せだろうなぁ…
小此木このみ
これから防衛隊はその小型人型怪獣を識別怪獣ナンバーズとして登録することになると思います
小此木このみ
そして…その識別怪獣ナンバーズは我々、第3部隊で追うことになります
小此木このみ
あなたくんにも色々と協力を要請します
あなた
分かりました
あなた
俺のちからは防衛隊のためにありますから
そう、俺はあのとき誓った。
“生まれ持ったこのちからを、怪獣殲滅のために使うと” ――



































“もう誰も、俺の眼の前では死なせない”
                   と

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