第8話

#06
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2025/12/22 13:45 更新
桜並木の下を、兄妹揃って歩く。


















あなたの下の名前(二人でこうやって隣で歩くのって、いつぶりだろう……)











及川徹「あ、そういえばさ。同じ1年に、飛雄ってヤツいない??」


あなたの下の名前「初日で分かるわけないでしょ。」


及川徹「それもそうかぁ……いや、いるはずなんだよなぁ……」


あなたの下の名前「その子がどうかしたの??」


及川徹「いや〜……」














途端、及川徹は足を止め、あなたの下の名前をじっと見つめた。










あなたの下の名前「な、なに?」

















及川徹「飛雄に話しかけられてもぜっっっったい喋るなよ????」


あなたの下の名前「えっ……な、なんで?」


及川徹「俺の可愛い妹であるあなたの下の名前がとられたら困る。」

















あなたの下の名前「……はぁ?」

及川徹「はぁ?じゃないでしょ!これ大問題なんだからね!他に男できるのも許せないけど、それがもし飛雄だったら俺もう………… !!!!」


あなたの下の名前「意味がわからないほんとに……」


及川徹「だってだって!〜〜!〜〜…………」


















(お兄ちゃんはいつまで経っても、お兄ちゃんなんだなぁ)


ふふっ、と思わず笑みが零れた。





































兄は、その一瞬の表情さえ、見逃さない。














及川徹「…あなたの下の名前、変わる必要なんてないんだからさ。自分らしくいなよ。」









あなたの下の名前「…別に、普通だよ?心配しすぎだよお兄ちゃん。ハゲるよ?」


及川徹「もー!お前はいっっっつも余計な一言!」


















バレーボールも、嫌いにならないでよ。


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バフッ


お風呂に入り髪を乾かした直後、ベッドに寝転がる。
やはりこれに限る。





あなたの下の名前(ん〜!!なんか初日なのにもう疲れたよ……)


ふと、体育館で見たサーブの男の子の姿を思い出した。



(すごかったなぁ……)

















(もう1回、取りたい……)



















(ああいうサーブに、立ち向かいたい。)















「でも、才能ないからさぁーーー……」









もう、バレーのことは忘れるって、決めたじゃん。



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