第58話

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2025/08/31 13:53 更新
車道側を歩きながら微笑むてると。

その背後には軽トラが迫っていた。
しゆん
しゆん
…危ない、てると!!
さっと腕を掴み、体を引き寄せる。
てると
てると
えっ…。
本人は状況が飲み込めず困惑しているようだった。

心音が聞こえる近さの中、ジメジメとした熱さがお互いの体に伝わっていく。
てると
てると
…えっと…、離してもらえないかな、そろそろ…?
てるとの言葉にふと我に返る。

困り顔が俺の目に飛び込んできて、慌てて手を離した。

あの夏の日の景色が、頭の中で再生される。

今日みたいな晴れ渡る空が広がっていて、蝉の声がとてもうるさかった。
しゆん
しゆん
隣に佇むてるとの姿が_父さんと重なる。

その日は、特に予定とかもなかったと思う。

気の向くまま家族三人で、散歩していた。
しゆんのお父さん
…ほら、しゆん。見てごらん。
父さんのがっしりとした大きな手を握り返しながら、指の先を目で追う。
しゆん
しゆん
…すごい、大きいね!
田んぼに映る大きな影が二つ。
しゆんのお父さん
あれは、アオサギって言うんだよ。
僕の好きな鳥なんだ。
満足げな吐息混じりでうっとりとした表情をする父さん。

そんな様子を見て、俺の右にいる母さんが嬉しそうに微笑んだ。
しゆんのお母さん
…ここでずっとアオサギを観察してたお父さんを、お母さんが見つけたのよ。
段々と話していて、仲良くなったのよね。
そう言うと父さんが顔を恥ずかしそうに赤く染めた。

当時の俺から見ても、仲睦まじい夫婦だと思った。

ぶらぶらと家族で歩き、話し、笑う。

そんな当たり前の日常が簡単に壊れることなど、小さい俺が知る由もなかった。

後ろから車の走ってくる音が聞こえてくる。

最初は気に留めなかったが、段々と近づいて大きくなるのに不安を覚え、後ろに振り返る。
しゆん
しゆん
…!?父さん…!?
俺の手と父さんの手が離れる。

隣りにいたはずの父さんは、一瞬にして遠くに吹き飛ばされていた。

母さんが一瞬にして顔を強張らせる。
そのまま一心不乱に父さんに向かって走る母さんを、幼い小さな足取りで追いかける。
しゆんのお母さん
あなたっ…!お願い、返事して!!!
母さんが、血だらけの父さんに必死に声をかけている。

数十メートル先でようやく止まった軽トラから、運転手が顔を真っ青にして降りてきた。

お盆時期で焼かれるような炎天下なのにも関わらず、周囲の雰囲気は異常なほど冷たい。

それは、まるで、父さんの体のように。
モブ
きゃぁ!!…何よ、これ!!
モブ
事故か!救急車と警察を呼べ!!
地面を揺らすような鈍い音を聞きつけてか、近くの家から人が出てくる。

父さんの前で呆然と立ち尽くす俺は、その後のことなんて覚えていない。

母さんが玄関で頭を深く下げる。
しゆんのお母さん
…今までありがとうございました。
しゆんのお母さん
私は、あの人が残したこの子を、精一杯守ります。
俺の父方の祖父母は、同じように無言で顔を見合わせる。

どこか気まずい雰囲気の原因は、俺の親権の問題だった。

父さんが死んでから、俺の立ち位置は非常に複雑で厄介なことになってしまった。

元々の俺は、目の前にあるこの家で父さん・母さん・父さんの方の祖父母、計5人で暮らしていた。

だが、父の死後に母さんがこの家を出ていくと言い、親権問題が勃発した。

以前のように父方の祖父母の家で暮らすか、母と共に家を出ていくか。

主な選択肢はそのふたつだった。

しかし、母さんの強い決意は揺らぐこと無く、母の必死な説得のおかげで、俺は母さんとこの家を、この場所から出ていくこととなった。

近くには母さんの実家もある。
だけど、両親を頼るなんて選択肢は母さんの中には始めから無かった。
しゆんのお母さん
…しゆん、こんな事になって、ごめんね。
母さんが悪いわけじゃないのに、餓鬼の俺に対しても頭を下げる母。

いたたまれなくなって、電車から流れていく景色を見つめる。

見慣れた景色が徐々に変わっていく。

そのうち畑は少なくなり、家の数や車の数が増えていく。

専業主婦で世間が狭い母さんに、この先どんな試練があるか分からない。

住み慣れた土地を離れ、見知らぬ都会に行ったって状況は何も変わらないかもしれない。

なんなら、悪化するかもしれない。

そんな不安の中での、母子生活のスタートだった。
てると
てると
しゆちゃ、大丈夫?
てるとの声ではっとする。

心配そうに俺の顔を覗き込んでいたてるとの瞳は不安げに揺れている。
てると
てると
…急に黙り込んで目が虚ろだったから…どしたの?
あぁ、隣にいるのは父さんじゃない。てるとだ。
この目に映る景色も、あの日に酷似してただけだ。
しゆん
しゆん
…ごめん、なんでもないや。
気にしないで。
そう安心させるように微笑む。
てるとは相変わらず不審そうな目で、俺を見ている。

てると
てると
しゆちゃがそんな感じなの珍しいからさぁ…
てると
てると
まぁ言う気になったら、教えて。
ハッキリとそう言った後、パキパキと前に進んでいく。
未だに過去の回想から抜けられない俺はぼーっとしていたが、慌てててるとの後を追いかけた。
主
ほんっっっっっと遅くなってすいません、おわびに少し長めです
最近騎士自体もほぼ追ってんなくて、ネットにもほぼ浮上してない状態です😢
色々やばいですほんとすいません
主
特に記憶喪失すぎるのが、ネットの絡みで「この人との距離感どんなだっけ、」ってよくなってます!!涙
わかんない人は敬語戻ってたりしているかもしれないので、身に覚えのある人本当にすいません!主の頭のキャパの問題です!!涙
主
ささー定期謝罪はほどほどに(???)本編のお話していきましょうかー
主
しゆちゃの過去回想ですね。過去回想って楽しいですよね。←
結構誰得なとこもありますが(((
主
お父さん初登場。しゆちゃの家が母子家庭な理由と、
しゆちゃん家の事情もある程度わかったのではないでしょうか!?
何個か伏線貼った記憶ありますが、この本編を書いたのが一年の時なので全く記憶にないです!(泣)
それ故か文の質がきもいくらい低いですね、本当になんなんでしょうか涙
急に思い出した雑談入ります
主
主さん夏休みの間、騎士関係ないガチ自作小説?みたいなの書いてて。
もともと本好きだし、いろいろな本読み比べて研究して書いてます。
鬼自己満ですが、出来が良くなったら新人賞とか出すつもりです笑
まぁ、そっちの執筆に本気になりすぎてこっちをサボっちゃったっていうのも良くないですけど…((
主
だからーーーーその視点で読むとこの話が!!本当に質がやばいよ!?
因果関係ぐちゃぐちゃだし、文章のテンポ感取れてないし、日本語結構な頻度で間違ってるし!!?
中途半端な作をあげちゃう私もゴミですね、もうほんとすいません。謝罪しか出ません。
主
まぁあと言い訳していいなら(?)
死ぬほど勉強してました、まじで。
おかげで模試は鬼良でした。勉強部屋もそろそろ動かさなきゃー(泣)
まとめとやる気次第で投稿するかもです。不定期すいません
主
こんなもんですかね。あと何かあったけ。
多分ないですね。じゃあ締めます
主
ばいちゃー

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