第32話

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2026/02/08 01:33 更新
東言
お昼、美味しかったね
あなた
はい!
あの...本当に宜しかったんですか?
東言
ん?なにが?
あなた
お昼代、私一銭も出さなくて...
お店を出てすぐ、私は恐る恐る言さんにそう聞いた
お昼の間、ずっと気がかりだった
東言
...あなたの下の名前ちゃん、気にしすぎw
東言
ここはかっこつけさせてよ(ぽんぽん)
あなた
...///
私の言葉に言さんは微笑みながら頭を撫でてくれた
こんな外で堂々とできる関係になれるなんて......
我ながらびっくりだな~
東言
...今からどうしようか
どこか、行きたいところある?
あなた
なら、ショッピングモール行きません?
東言
そういえば、前に新しいモールができたって問ちゃんが言ってたな~
あなた
そうなんですか!
行ってみたいです✨
東言
じゃあ、行こっか
私の提案でショッピングモールに行くことに!
しかも、新しいショッピングモールができたらしい
楽しみだな~
行き先が決まると、言さんは私に手を差し出す
あなた
…はい!
私は言さんの手に自分の手を重ねて頷いた
東言
うわ……人、多いね
あなた
さすが、新しくできただけありますね…笑
新しくできたショッピングモールはやっぱり人がたくさんいた
分かってはいたが、予想以上に人がいて私たちはびっくり
??
ドン
あなた
きゃっ………
東言
!危ない……!
人の波を掻き分けながら歩いていたが、私は誰かと当たってしまい転けそうになった
言さんはすぐにそれに気づき、私の腰に手を回して支えてくれた
あなた
………ありがとうございます///
腰に手を回されたのは初めてだったので、つい恥ずかしくなって俯いてしまった
東言
良かった……怪我なくて……スルッ
あなた
へ……
言さんは私が怪我してないことを確認すると、腰に回していた手を私の手に持ってきて優しく握った
………までは良かったが、なんと指を絡めてきた
俗に言う恋人繋ぎだ
あまりにも自然過ぎて、私は為す術もなかった
東言
……これで転ばないし、迷子にもならないよね?//
あなた
言さん……//
そう言う言さんの顔は少し赤くなっていた
つられて私も恥ずかしくなる
あなた
…はい
私は嬉しくなって、繋いでいる手にぎゅっと力を込めた
あなた
わ、これ可愛い……
しばらく歩いていると今人気の店が見え、そこに飾られていたスカートが可愛くてついそう呟いた
東言
着てみてよ
あなた
え?
言さんの言葉に私はびっくりした
それは確かに可愛いなと思ったけど、レースが付いているふわふわとした白いスカートだ
私なんかより莉央の方が似合うな~と、見た瞬間に思っていた
東言
俺、あなたの下の名前ちゃんはそのスカート、似合うと思うんだよね~
あなた
!……わ、分かりました
言さんの“似合うと思う”と言う言葉にときめいてしまった私は着てみることにした

























あなた
…ど、どうですか……?
私は少し緊張しながら、試着室のカーテンを開けた
東言
……綺麗だね
あなた
へ?//
てっきり“似合ってる”と言われると思っていたので、予想外の返しに私はびっくりしたし恥ずかしかった
東言
本当に、綺麗だよ
よく似合ってる
あなた
あ、ありがとうございます…
ストレートな褒め言葉に私はタジタジになってしまった
店員
どうですか?
そこに店員さんがやってきた
あなた
あ、はい……サイズはちょうど良いんですが……
店員
良くお似合いですよ
あなた
あ、ありがとうございます
店員さんにも似合ってると言われ、恥ずかしくなる
店員
お姉さん、細いんですね~
あなた
え?
店員
このスカート、細身の方におすすめなんです
お姉さんよくお似合いですから、ウエストが細い方なんだなと思いまして…
あなた
いえいえ、そんな……
急に細身だと褒められ、私はびっくりしてしまった
昔は太っているのがコンプレックスだったのに……
今は細く見えるのかな?
東言
…確かに、あなたの下の名前ちゃん細いよね
あなた
いやいや、誰が言ってるんですか💦
言さんにも言及され、私は慌ててそう言った
言っておきますけど、言さんの方が明らかに細いですからね?
168cmで45~6kgは有り得ませんって💦
東言
俺は、本当にありだと思うよ?
店員
私も思います!
あなた
……じゃあ、買おうかな
店員
ありがとうございます!
お2人の言葉が決めてになり、私はスカートを購入することにした
まぁ、もともと可愛いなって思ってたし
あなた
買ってくるので、少し待っていてください
東言
俺、払うよ?
あなた
いやいや💦
これは完全に私の服なので、自分で買いますよ
言さんがまた払うと言ってきたので、慌てて止めて1人で会計へ向かった
さすがに、これも払ってもらうのは申し訳なさすぎる
店員
……ありがとうございましたー
私はスカートを買えて、既にだいぶ満足していた
東言
ねえ
あなた
はい?
東言
俺の服、何か1つ選んでくれない?
あなた
え?
店を出てすぐ、言さんが突然そう言い出した
言さんの提案に私はびっくりした
東言
さっきさ、あなたの下の名前ちゃんのスカートの試着見て思ったんだよね~
俺も何かあなたの下の名前ちゃんに見てもらいたいな~って
あなた
……私でいいんですか?
東言
あなたの下の名前ちゃんが、いいんだよ?
私“で”じゃなくて、私“が”良いと言ってくれる言さんにときめいてしまう私はチョロいなと思ってしまう
言さんに必要とされて、こんなに嬉しいだなんて……
あなた
…ぜひ!
東言
ありがとう
ということで、言さんの服を私が選ばせていただくことに………!(これ、現実?)
あなた
…私、こういう店に入ったの初めてです
東言
あ、そうなんだ
お店に入って気づいた
私、メンズの店に来たことない!
こんな私が言さんの服を選ばせていただいていいのだろうか?
東言
大丈夫
あなたの下の名前ちゃんは素直にいいかどうかを決めてくれればいいから
不安になっていると、私の様子に気づいたように言さんが優しくそう言ってくれた
あなた
が、がんばります……!
東言
緊張しすぎだよ笑
私が意気込むと言さんは笑った
いや、さすがに緊張しますよ💦
あなた
どういう服が欲しいとかはありますか?
東言
そうだな……
俺もズボン系が欲しいんだよね~
あなた
ズボンですか……
東言
結構黒を履いちゃうから違う色味のものに挑戦したいんだよね
あなた
なるほど……
言さんの要望を聞きながら私たちはズボン売り場にやってきた
確かに、言さんは結構下は黒が多い気がする
逆に上は明るい色のものを着ているのをよく目にする
言さんは暖色がお好きみたいだし
あなた
じゃあ、ジーパンはどうですか?
あなた
ジーパンなら、いろんな服に合わせやすいですよ
東言
ジーパンか……確かに、合わせやすいかも
そこで私が目に入ったのはジーパンだった
ジーパンならいろんな色に合わせることができるし、言さんはあまりデニム生地のズボンを履いているところを見たことがなかったから、見てみたいなと思った。
言さんは私の言葉に納得したみたいで手に取っていた
東言
いろんな形があるんだね
あなた
はい、定番のストレートからワイドなものまで種類豊富にありますよ
東言
じゃあ、定番の形を履いてみようかな
言さんはそう言って1つ商品を取って試着室に向かった































東言
…どうかな?
あなた
…言さんって本当に、スタイル良いですね…
東言
そ、そうかな…//
あなた
はい、本当に綺麗です!
東言
あ、ありがとう…//
言さんは私の言葉に照れていた
本当に言さんはスタイルが良い
逆に細すぎなのでは?と心配になってしまう
あなた
着心地はどうですか?
東言
うん、サイズ感も合ってるし、これ動きやすいね
店員
そちら、ストレッチ素材となってるんですよ
東言
あ~だからなんですね
履いているズボンの着心地を聞いてみると、だいぶ良いみたいだ
どうやら動きやすいのはストレッチ素材だかららしい
店員さんが教えてくれた
東言
…これなら動きやすくていいな
あなた
そうですね
形も綺麗ですし、似合っていますよ
店員
お兄さん、細いんすね
東言
え?
どうやら言さんはこのズボンを気に入ったみたいだ
すると、店員さんが突然そう言った
店員さんの言葉に言さんはびっくりしていた
店員
この形は、細身の方にお似合いの形なんすよ
お兄さん、俺が会ったお客さんの中で一番このズボンがお似合いっすよ
東言
…ありがとうございます
店員さんの言葉に私は“デジャブ?”と思ってしまった
あまりにも、私がさっき言われたのと同じことすぎて…笑
東言
…あなたの下の名前ちゃんはどう思う?
あなた
本当にお似合いなので、良いと思います!
言さんに聞かれ、私はすぐに頷いた
本当に綺麗だもん!
東言
…じゃあ、これ買おうかな
店員
ありがとうございます
私の言葉を受けてか言さんは今履いているジーパンをお買い上げすることに
店員
…ありがとうございましたー
結局、言さんは試着したものとそれの色違いのジーパンの2着をお買い上げになった
東言
あなたの下の名前ちゃん、ありがとう
あなた
いえ、ご期待に添えて良かったです
お店を出てすぐに言さんは私にお礼を言った
そんな…お礼を言われるようなことは何も……
東言
あなたの下の名前ちゃんに言われなかったら、たぶんジーパンを手に取ること無かったと思うから
東言
ジーパンって硬いってイメージがあったからあんま好きじゃなかったんだけど、柔らかい素材もあるんだね
あなた
…だから、あまり履かれたところを見たことがなかったんですね
言さんの言葉に私は納得した
そんなことは知らずに私はジーパンを勧めてしまった
大丈夫だっただろうか?
少し申し訳なくなった
東言
…あなたの下の名前ちゃんのおかげで、ジーパン好きになれそうだな
あなた
…え?
言さんの言葉に私は下に向けていた顔を上げた
まるで、私の心を読んだかのような……
東言
だから、ありがとう
あなた
…私の方こそありがとうございます
東言
え?なんで?w
言さんのお礼の言葉に私も感謝の言葉を述べた
言さんは訳がわからず笑っていたが、私には十分だった
この方のこういうところに惹かれたんだ…
東言
ねえ、ちょっと休憩しない?
あなた
良いですね
東言
何か食べたいものとかある?
あなた
うーん…アイス食べたいです
東言
いいね、行こっか
あなた
はい…!
私たちは手を繋いで次の目的地へ向かった
今日は、本当に幸せな楽しい日だった

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