アルバムの最後には
後ろ姿の君
その背中に 指を乗せたら
画像が動き出して
振り返ったりしないかな なんて
ありえないことを考えた
温もりの代わりに パタパタと
雫が画面に落ちたら
もう 止まらない
いつも 俺はそうだ
最後の瞬間さえ
君を カメラ越しにしか
見れてなかった
見ようとしてなかったんだな
シャッター
あなたはそう言って
一瞬 俺の目を見た
そして ふ と逸らされた
肩からかけた 大きな鞄が
重たいのか 身体が傾いてる
自然と " 俺が持つ " なんて
言いそうになる自分が
滑稽で 笑えた
全くもって 実感が無さすぎるんだよ
その傾いた背中に 思わず
レンズを向けた
パシャリ とシャッターが落ちる音がして
あなたが振り向く
レンズ越しに 目が合って
泣きそうになるのを
天井を仰いで 誤魔化す
視界の端に映ったあなた
一文字になった その綺麗な薄い唇は
きっと 俺と同じように
涙を堪えてんのかなって
頭の中で過ぎる
仕事柄会える時間も限られていたから
その分 思い出を と撮り始めた
あなたの写真はいつしか膨大な量になった
カメラを2人で覗いて
変な顔の自分を見つけては
消してくれ とせがんだあなたの写真も
俺にしか見れない 大事なもんだと
思ってたのに
ドサッと音がして
大きな鞄が 床に落ちた
手の甲を 顔に当てて
小さく呻くような 彼女の声に
奥歯を噛み締める
離れた方が お互いのため
んなことは 当然わかってるのに
手の中にあったカメラを
傍らに置いて 立ち上がったら
指の隙間から
涙に濡れた あなたと目と目が合う
お前のアルバムの中の写真も
俺のも 全部消してしまおう
そんなもの なくたって
俺たちはちゃんと 向き合っていけばさ
やっていけるじゃん
傍らに転がったカメラを
ちらりと 一瞥して
また あなたを見る
何者にも遮られることなく
真っ直ぐに
情けないって 笑われるだろうか
あなたの涙を拭う指先が 震えて
抱きしめてしまいたくなるけど
誤魔化しちゃ ダメなんだ
目の前のあなたが
俺を見ている
情けない 俺を
真っ直ぐに
いつも そうだ
あなたは 見透かすように
俺を見ていた
きゅ と
あなたの冷たい手で 握られたら
もう 遅かったって
嫌でも気付いてしまう
離れていく 指先が
もう一度向けられた 背中が
苦しくて 止まらない涙が
後悔だけを 胸の中に呼び起こして
溺れてしまいそうだ
END
シャッター / Yoongi
優里さんの曲で
ゆんちゃんのリクエストでした♡
リクエストありがとう〜〜💕💕
いやしかし
ユンギ氏は切ないお話が似合いすぎて
困りますね ということです←
Tearにも通ずるような
お話になったようななっていないような
そんな展開になりました😇
拗らせてるユンギ氏って最高だね?(オイ
カメラを構えるユンギ氏の画像を探したら
結構見つかったのですが
今回はこれにしてみました✨
他にはこんなのもありました♡
何って手の甲の筋ですよね♡♡♡
たまらんなぁ🤤
ということで
無駄に長いアトガキですみません💦
ゆんちゃんリクエストありがとう〜💓💓
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!