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第1話

光 る 星 々 。
18
2023/07/06 11:59
駅伝をしているうちに、考えてしまったことです。






























突然だけど、私には才能がない。



何をやってもダメで。何度も何度も諦めようとした。



目の前を走り続けるあの子の周りには、1番星も灯りも、何もかもあった。



灯りは、いつでもその子を引っ張ってくれた。




灯りの近くには、繭がいた。




繭はいつしか化けて、私の隣を抜かしていった。




一番星は、一度消えてしまった。




今宵は、1番星が輝くときなのかもしれない。




一番星が輝けば、私の居場所は完全になくなる。




明るく輝くミライに、暗く輝くレットウ星なんていらない。




そうは言いながらも。




目の前を走るあの子と灯りと共に。




明るいミライに少しでも私の色を塗れるように。




今は、明るく輝けるように頑張るしかない。




あの子にとっての2等星支えれる人になれますように。




あなたも2等星になりませんか?一等星にならなくたっていいんですよ。

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