後輩くんの口から出たとんでも発言。
私、君の名前ですらも知らないんだ。
バレー部の人達に囲まれている後輩くん。
国見……?っていう名字らしい。
チャラ男も困惑してるよ。
私もだけど。
だって、初日にあんなに嫌われていたのに、急に告白だよ……?
納得できるはずがない。
う〜ん……理解できないな〜……。
チャラ男に見捨てられるとか末期だよ。
国見?くん。
一体私のどこが好きなんだろう。
存在全てって言われても……。
まあ、話しているうちにご飯は食べ終わっていたためさっさと片付けて教室に戻る準備をする。
もっと一緒にいたかったと淋しげな顔で国見くんは言う。
あんまりにもションボリしていたので、優しくポンポンと頭を撫でた。
さらっと告白してくる国見くんを軽くあしらう。
チャラ男と一緒に屋上を出た。
と思ったら説教が始まりました。
チャラ男の言っていることの意味が頭に入ってこない。
早口だし、言ってること難しいんだもん。
なんか呆れられたんだけど。
小声で言ってるの聞こえてるんだけど。
なんなのこのチャラ男。
午後の授業終わった。
最高すぎる。
一気に脱力していた。
喋りかけないでくださいチャラ男さん。
このまま帰りたい……。
まだ部活あるとか拷問だって。
手を引っ張られて部活に向かった。
意外と楽。
次からはこうやって連れて行ってもらお。
それ以外呼び方なんて無くない?
めんどくさいし、いいや。
疲れたからじゃれ合っている二人から離れる。
部活ってこんなに人多いんだな。
名前とか及川さんと国見くんと秀しか覚えてない。
花巻さんと、松川さん……?かな。
明日には忘れてそう←
マネ業というのはマネージャーの……ぎょ、ぎょう?業務?
ま、まあ、マネージャーの仕事のことだ。
仕事多いな……。
覚えきれないって。
やはり慣れなのかな。
マネージャーをやっている人の苦労が身に染みて分かりました。
尊敬だ。
合宿には沢山の学校が参加するようだ。
一つも覚えていない。
あまりバレーについて詳しくないから強豪かどうかは判断出来ないが、成長が期待できるのはそうであろう。
監督の合図でみんな練習を開始した。
何気に初めて見るが、みんな本気なんだというのが伝わってきた。
やはり、頑張っている人は輝いて見える。
私も負けないくらい呪霊を払うのを頑張ろう((
今はまだまだ大丈夫そうだが、これから一級レベルが出てもおかしくはない。
早めに払っておくに越したことはないだろう。
シャカシャカシャカとスポドリを作る。
筋肉酷使するな←
マネージャーに対する尊敬の気持ちがまた上がった。
Next..
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!