王子サマのところに向かうために街を歩く。
別に行く必要なんてないけど、
外れが少しでも良くなる可能性があるのなら、
という一心があるだけ。
王子サマもモノ好きだなー
「黒髪」
そんなの私にはどこを見ても見当たらない。
誰も返事をしない。
一体誰に対して言っているのだろうね。なんて
黒髪黒髪って…
中途半端に染めやがって…
頂点から色落ちしていってて中途半端で汚らしい…
可能性は低いがそっちがなにか手を出してくれれば…
『なんの攻撃もしていない国民に手を出した』
いくら私が忌み嫌われていても報告はそうなるはず
王子サマに報告が行けばきっと
いい感じに対処してくれるだろうし
ほら、案の定腕振りかぶっちゃって、笑笑











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!