第31話

❤️涼太1
322
2025/06/23 15:33 更新
今日も彼はひとりだ


誰も寄りつかない
誰かと話してるのを見たことがなくて
孤立している

噂だとヤクザの愛人の子供だとか…

だから余計に誰も関わろうとしない

そんな彼と同じ日直で
クラス全員のノート提出をすることになった

気まずい…

ふたりで廊下を歩いていても
話すこともない


今日は生理痛でお腹が痛いけど
彼ひとりに持って行ってほしいとは
頼みづらい


なんとか職員室にいき
教室に戻ると、誰もいない


そっか…移動教室か……


それも音楽って…最悪
冷や汗がでてくる


このまま教室で休んでいたい…
宮舘涼太
宮舘涼太
あの…大丈夫?
(なまえ)
あなた
えっ
宮舘涼太
宮舘涼太
さっきから辛そうだけど
初めて話しかけられて
驚いた、額の汗を拭きながら頷き、
机に手をつきながら
立ち上がった瞬間に

ズキンッと子宮のあたりに
激痛がはしる
(なまえ)
あなた
っっ、ふぅぅ…
深呼吸をしながら
必死に我慢する
宮舘涼太
宮舘涼太
無理しないで
保健室行こう、俺付き添うから
ここ持てる?
彼は私を支えながら
ゆっくり歩いてくれた
けど、痛くて途中で立ち止まってると

目の前で、しゃがみ込んで
宮舘涼太
宮舘涼太
大丈夫
今授業中で誰にも見られないから
乗ってください
おんぶ!?

驚いてると
(なまえ)
あなた
えぇっ!?いやいやいやっ、それはっ
宮舘涼太
宮舘涼太
お腹痛いんだよね?
うちの妹も結構ひどくてさ

歩くのつらいそうだし、
これくらいしかできないから

痛み止め持ってないなら保健室に行ったり、
それか、早退する?
お母さんに迎えにきてもらえるよう先生に伝えてこようか?
(なまえ)
あなた
うちの親仕事…はぁ…保健室か
宮舘涼太
宮舘涼太
保健室は落ち着かない…?
(なまえ)
あなた
うーん、でも薬忘れた私がいけないし
宮舘涼太
宮舘涼太
あー薬持ってないか…それじゃあ
保健室いても
痛み引かないですよね?

あなたの名字さんって電車通学?
(なまえ)
あなた
ううん、自転車通学で
電車は乗ってないです
宮舘涼太
宮舘涼太
そうなんだ、
俺もそう
(なまえ)
あなた
えっ、でも中学ちがうよね?
宮舘涼太
宮舘涼太
はい、親が離婚して
去年の春からこっちに引っ越したので

県外から来て
(なまえ)
あなた
そうなんだ……うぅっっ…はぁ
宮舘涼太
宮舘涼太
うん、じゃあ俺でよかったら
自転車で送ります

自転車は、こげなさそうだし
歩くのもキツいですよね
たしかに彼の言う通りで

私がそれでも渋ってると

振り向いた彼が、ニコッと微笑んで驚いた
宮舘涼太
宮舘涼太
大丈夫
交換条件とかないし、
ただ力になりたいだけだから
彼は本当に怖い人なのかな…と不思議に思うくらい
優しい笑顔


教室で待ってると彼が先生に伝えて戻ってきてくれた


かがみながら、目の前で背中を向けて


どうぞ

と言ってくれた


私は彼の背中に乗り、肩を掴むと
宮舘涼太
宮舘涼太
危ないから手まわしてもいいよ
(なまえ)
あなた
はい…迷惑かけ
宮舘涼太
宮舘涼太
俺のお節介だから
気にしないでください

それとも、、やっぱり俺のこと怖いかな
(なまえ)
あなた
・・・こ、怖いと思ってました
宮舘涼太
宮舘涼太
ヤクザの愛人の子だから?
(なまえ)
あなた
えっ、その噂…
宮舘涼太
宮舘涼太
あはは
ヤクザの愛人の子ではないです

愛人の子ってのは
間違ってないけど
(なまえ)
あなた
そ、そうなんだ


・・・さっき、笑った顔を見た時
宮舘涼太
宮舘涼太
(なまえ)
あなた
笑顔見たときにね

勘違いだったのかなって
この人は怖い人ではないのかもって

勝手に誤解しちゃってごめんなさい
宮舘涼太
宮舘涼太
いや、俺も噂を否定してなかったので
でもそれだけで
誤解かもって思ったの?
(なまえ)
あなた
うん、直感で

あの、どうして噂を否定しないの??
宮舘涼太
宮舘涼太
んー…誤解ですからって
話す相手もいなかったというか

俺の周り、誰も寄りつかないし
話しかけようとしても
目を逸らされるし

怖がられてるから
無理に話しかけても

それに
愛人の子ですって言うのも…ね
(なまえ)
あなた
そっか…
じゃあ私はこの学校で
宮舘くんの初めての友達になるのかな

背中あったかい

助けてくれてありがとう
そう、妹さんいるの?
宮舘涼太
宮舘涼太
ふたりいるよ
12歳と9歳
(なまえ)
あなた
えっ、もう生理きてるの?
宮舘涼太
宮舘涼太
え??
なんか生理痛がひどいから
2階連れてってとか言われる
(なまえ)
あなた
ふふっ
優しいお兄ちゃんだね

妹ふたりもいるんだ
お母さん大変だね
宮舘涼太
宮舘涼太
うちの母は楽しそうだよ、
お金は困ってなさそうだし
愛人でよかったって
本妻にはなりたくないって

妹たちは俺をすごく利用すると言うか
(なまえ)
あなた
頼りにされてるってことでしょ?
宮舘涼太
宮舘涼太
あーー、まぁ
悪い捉え方したらいけないよね

うちの父親…複雑なんだ
ヤクザではないけど
それに似たものがあるのかも

厳しい人で
(なまえ)
あなた
会ってるの?
宮舘涼太
宮舘涼太
いや、たまに


こんな話してすみません

隠し子ってこと
誰にも言わないでもらってもいいかな
(なまえ)
あなた
隠し子??・・うん
その日、私は彼の自転車に乗せてもらって
家まで送ってもらった

すごく優しくて礼儀正しい宮舘くん

全然怖くないし
今まで誤解してたことが、申し訳なかった
(なまえ)
あなた
宮舘くん、ありがと
宮舘涼太
宮舘涼太
役に立ててよかった
と微笑む
(なまえ)
あなた
あのね、LINE教えてほしいなって
宮舘涼太
宮舘涼太
俺の?
(なまえ)
あなた
・・・そう   ふふっ
他に誰がいるの??
宮舘涼太
宮舘涼太
ですね
こっち来てから初めてだったから
彼とLINEの交換をした
(なまえ)
あなた
あの、

お互いこうやって、敬語でちゃうの
やめませんか?
宮舘涼太
宮舘涼太
あっ、そうで…、あっ、

だね
(なまえ)
あなた
そう、同じ年だし
宮舘涼太
宮舘涼太
少し顔色よくなったね
(なまえ)
あなた
宮舘くんの背中温かくて
それにわざわざ上着椅子に敷いてくれたから
宮舘涼太
宮舘涼太
よかった、じゃあ俺戻るよ
(なまえ)
あなた
学校に?
宮舘涼太
宮舘涼太
もちろん
(なまえ)
あなた
そっか
宮舘涼太
宮舘涼太
何か買ってきてほしいものある?
(なまえ)
あなた
ちがうから
だね、学校いかないとね
宮舘涼太
宮舘涼太
なにかあったらいつでも
俺に電話してきてもいいからさ

ゆっくり休んでて
ご両親はいつ頃帰ってくる予定なの?
(なまえ)
あなた
うん、親は……いつかな……

あっ、でもひとりで平気!
いつもそうだから
不思議そうに私を見た彼

心配させてるかも…
(なまえ)
あなた
すぐ帰ってくるよ
変な言い方しちゃったね!!

じゃあまた明日
宮舘涼太
宮舘涼太
うん、また明日
私が家に入る前に振り向くと
宮舘くんが
心配そうな顔をしていた気がしたけど

一瞬で、にこっとほほえみ、
中に入ってと
指で促したから、私は頷いて手を振った

すると彼も手を振る

家に入るといつも通りの
冷たい空気

いつもひとりぼっちで
リビングのテーブルの上にお金が2000円置いてある
もうメモすらない…お金だけ

わたしはお腹が痛いけど
日課の洗濯をする為、洗面所に歩き
洗濯機に衣類をいれた
壁にもたれながら目を閉じ、ため息をつく


『はぁ……宮舘くん…意外だったな……』


無意識に、笑顔を思い出していて
そんな自分に驚いた

2階の部屋に行き

カーテンを開けて外を見たあと

またカーテンを閉め、ベッドに寝転がる

そのまま手を伸ばし、ベッドの横にある机の引き出しを
開け、雑にお札を入れて閉めた



『いるわけ…ないじゃん…』



また明日…か…

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