side翔太
俺は息を整えて、ガチャッと重い楽屋の
ドアを開けた。
いつもなら何も考えずおはよーって入るだけ
なのに、今日はなぜか緊張しい。
なぜかって言っても、理由はわかってるけど。
昨日めめが発した言葉を思い出し、
俺は思わず頭をぶんぶん振った。
平静を装って中へ入ると、ほとんどのメンバーが
もう来ていた。
俺が楽屋に入った途端、ふっかとか照がすぐにそう
挨拶をしてくれた。
俺は軽くそう言い、近くの椅子に腰かけようと
すると、ある人とバチッと目が合った。
めめ…。
めめと目があった瞬間、心臓が跳ね上がった。
とりあえずっ、普通に挨拶、だよな…。
俺がおはようと挨拶をしようとすると、
後ろからぎゅっと康二が抱きついて、そう
言ってきた。
俺たちの方を見るめめの顔は、
明らかに不機嫌そうで。
俺はそう言って急いで康二を離そうとした。
んだよそのルーティーン…初耳だよ…
やべぇ、めめの顔がどんどん…
そう言って康二は俺を離さない。
めめ、このままじゃマジでっ…
すると、見ていためめが康二の腕をつかんだ。
康二はそう言うと、俺を恐る恐る離した。
楽屋に少し沈黙が続くと、佐久間がそう少し
焦りながら言った。
俺が嫌がってたっていうか、康二に抱きつかれたり
なんかされたら、めめの方が、嫌がるかもって
思ったから…。
なんか、気まずくなっちゃったけど…。
阿部ちゃんの声掛けで、みんなが順番に楽屋を
出て行った。
俺は後ろにいるめめを、チラッと見た。
俺がめめを見つめていると、めめが俺の方に目を
向けようとして、慌ててそらした。
あ、俺結構、めめのこと、ちゃんと意識してるわ…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。