人は所詮、猿の成り上がりだ。
猿は所詮、魚の成り上がりだ。
魚は所詮、微生物の成り上がりだ。
人の歴史って、きっとこんなふう。
大きな大きな地球の寿命に比べたら、私たちの人生なんてほんの数秒。0.何秒。
それでも人生を大切にしなさいと人々が説くのは、知があり、理があり、生があるから。
私たちが、ほんの数秒の人生を送る君が、この大きな地球の地の底をひっくり返すような、青空が明日から紫色に変わるような、そんな可能性を秘めているから。
だから私は、明日から歩くことがままならなくなっても、この6.4平方メートルの部屋から出てはいけないと言われても、生きるということを諦めない。
いつか必ず病気も治るし、いつか必ず真夏の快晴の下を全力で走れる日が来る。
そうすれば、副作用も耐えられるし、家族が誰も迎えに来なくなっても笑っていられる。
学校に行けなくても、高校生になっても九九がわからなくても、私には無限の可能性がある。
だから、大丈夫なの。
『6.4平方メートル』
お試し投稿です!続きはいつになるかわからないです!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。