第15話

最終話(14) 一輪の白百合に彩りを添えて
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2026/01/28 11:00 更新





シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
それで、何故ここに?
クロユリ?¿
クロユリ?¿
単刀直入に言えば、あなた方の姫に頼まれたんです
サキ・テンマ
サキ・テンマ
頼まれたって…何をですか?
クロユリ?¿
クロユリ?¿
…死んだら、セカイに連れ戻してくれ、と
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
そんなことができるのか!?
クロユリ?¿
クロユリ?¿
出来ますよ、よくわからないですけど、出来ましたというのが正しいですね
シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
え?それってどういう…
クロユリ?¿
クロユリ?¿
…シロユリ、出てきてくれる?
シロユリ
シロユリ
…?
シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
し、しぃちゃん、!!!
シロユリ
シロユリ
な、なんですか…!?
クロユリ?¿
クロユリ?¿
…まあ、見た通り…何も覚えていないようです、髪も長いし
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
うーむ、よくわからん、情報過多だな…あぁ、人は水で死ぬんだ
サキ・テンマ
サキ・テンマ
お兄ちゃんちょっと落ち着いて
クロユリ?¿
クロユリ?¿
私達のセカイの住民ではないし、記憶は無いしどうしようかと思ったのですが
クロユリ?¿
クロユリ?¿
私達もやるべき事を見つけたので、返す…と言っては何ですが…
クロユリ?¿
クロユリ?¿
まあ、そういうことです
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
ま、まあ…おおよそわかった、届けてくれて感謝する
クロユリ?¿
クロユリ?¿
いえ…じゃあ、さようなら



ゲートを作らずそのまま歩いて行ったが…







目の前の少女は、どうしたらいいのだろうか







姫に似ているが、髪が長いというだけで別人に見える







声的にも間違いはないが…うむ、違和感が凄い


ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
…名前を聞いてもいいだろうか
シロユリ
シロユリ
えっと…覚えてない、です
シロユリ
シロユリ
けど…あの人たちは、シロユリって、言ってました
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
ふむ、シロユリか…少しいいだろうか、渡したいものがあるんだ
シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
…ごはんは、あとで食べましょうか
サキ・テンマ
サキ・テンマ
あはは、そうだね















一度部屋に戻り、箱に入ったリボンと、2本の剣を出す


ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
これを、渡したかったんだ
シロユリ
シロユリ
何故、私に?
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
姫が言ったんだ、また会うことがあれば、渡してくれと
シロユリ
シロユリ
…いや、そういうことじゃなくて
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
む?
シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
なんで、剣まで渡すのって聞いたつもりなんだけど…ね、騎士団長さん?
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
泣きそうだ、サキ!どうしたらいい!!
サキ・テンマ
サキ・テンマ
…え?いやわかんないよ!?アタシに聞かないで!?
シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
しぃちゃん…!















クロユリ?¿
クロユリ?¿
…貴方も大変ですね
シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ



ほどほどですよ、そう口パクで伝える







色々申し訳なくはあるけど、ごめんは最適ではない


シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
ありがとう、みんな
クロユリ?¿
クロユリ?¿
…また会いましょう



前と同じ、知らない言語を言葉にしてゲートを作る







でも、今までとは違って、背は明るく見えた


ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
ううっ、涙が止まらん!!!
シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
ちょ、誰かどうにかしてくれる!?
シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
…無理だと思うわ、えぇ、諦めましょう
シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
お姉ちゃん…



このセカイで、私は確かに死んだけど







まあ、別人としてなら生きられるんじゃないか







そう思って聞いたら、案外あっさりいいって言われた







想いが、他の誰かも含めた想いがあればどうにかなる







最初にそう言われた時、大雑把すぎないかと思ったけど







うん、まあ…結果的に助かったからいいけどね


シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
新しい名前、どうしよう…
ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
うーむ、確かに偽名は必要だな
シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
あ、戻った
サキ・テンマ
サキ・テンマ
あはは、偽名…どうしよっか
シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
まあ、それはゆっくり考えましょうか
シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
…そうだね









このセカイは、前よりも賑やかだった







足りなかった、子供の声が少しずつするようになった







…ちょっとした喧嘩も増えたらしいけどね


シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
…己の正義を愛し通せ、か


ツカサ・テンマ
ツカサ・テンマ
姫、何をしているんだ?食堂に行こう!
サキ・テンマ
サキ・テンマ
そうだよ、閉まっちゃうかも!
シズク・ヒノモリ
シズク・ヒノモリ
あら、わたし、お腹すいちゃったわ
シホ・ヒノモリ
シホ・ヒノモリ
…うん、今行くよ





騎士団長の部屋に飾られていた一本の白百合







それはいつの間にか、数種の花に彩られていた

















白百合の騎士と反転の騎士 fin.








主さん!
主さん!
完結…は、したんですけど
主さん!
主さん!
とりあえず3話くらいで反転したセカイの過去編を書こうと思います
主さん!
主さん!
よかったら見てってください
主さん!
主さん!
あと偽名どうしたらいいっすか((
主さん!
主さん!
そういえば、白百合は一本で飾ると、死者に贈る花になるそうですよ
主さん!
主さん!
うーん…しぃちゃんさんって可愛いよね

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