私が目を開けると、自分の部屋の天井が見えた。
どうして私は自分の部屋にいるのだろう。
思い当たる節が1つ。私は寝落ちしたのだ。
そして、ソファで寝ていないということは、隣にいたうりが運んで来てくれたのだろう。………運ばれてる時の光景は想像したくないけど。
そう言って自分の顔を手で覆い隠す。
うぁぁ…なんて変な声をあげながら。
部屋のドアをあけ、リビングに向かう。
みんなが一斉に挨拶をする。
二人が駆け寄って来て、私に尋ねる。
そう言って微笑み返すと、二人がホッと息をつく。
心配させてしまったのだろうか。
そう言って後ろから怖い顔をしてシヴァさんが来る。
そう言って謝ると、みんなが笑う。
そう言って下を向くと、急におでこにピンッとデコピンをされた。
そこまで痛くは無いけど、反射的に声を出して顔をあげた。
家事をしちゃいけない…え、そんなの何もすることなくない?
そう言って首をブンブンと振る。
そう言ってから、みんなに支度をするように言われ、渋々部屋に戻って行った。
そんな独り言を漏らしながら、行き先も分からない外出のための支度をした。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!