ー 泣く翠を連れ、蒼は紅達と合流する。 ー
ー 桃が察しては言う。 ー
ー 余り泣かぬ、翠が泣いているのだ。 ー
ー 嫌でも分かってしまう。 ー
ー 大鬼族で生き残ったのは、
たったの七名だけ。 ー
ー 多くいた同胞達は、皆、殺られた。 ー
ー ひたすら森の中を歩く七名。 ー
ー 復讐心を抱きながら……。 ー
???
ー そう言い、部屋を出る誰か。 ー
ー 悲しいく、今にでも壊れてしまいそうな
声で呟く誰か。 ー
ー 天を見ては、目を閉じ
思い出を振り返る。 ー
ジュラの大森林
ー 仮面を被った者が現れ、
空気がほんの少しピリつき始めた。 ー












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!