あなた side
休日の午後。
あなたの部屋に差し込む柔らかな日差しが
薄ピンク色のカーテンを透かして、二人を優しく包んでいた。
「美羽先輩、アイスあるよ!」
「バニラとチョコ、どっちがいい?」
冷蔵庫から顔だけ出して問いかけるあなたに、美羽はソファの上で膝を抱えたまま、ちらりと視線を送る。
『……どっちでもいい。』
「またそれ!」
「じゃあ、両方持ってくね!」
あなたはにこにこと二つのアイスを手に、軽やかにソファへ戻ってくる。
そして美羽の隣にぴたっと座ると、迷いなく美羽の肩に頭を乗せた。
「えへへ、こうしてると落ち着く~。美羽先輩の匂い、好き」
『……子どもか、あんたは』
ぶつぶつ言いながらも、美羽はあなたの頭を押しのけるどころか、逆にその肩に自分の頭をそっと預け返した。
『……ねえ、あなた』
「ん?」
『今日は……私が甘えてもいい?』
その一言に、あなたの全身がピタリと固まる。
美羽はいつもはどこかすましていて、何かと小言が多いくせに、たまに見せる弱さが反則級だった。
「え、え、うん、もちろんだよ!?」
「どんどん甘えて!?」
「むしろこっちが甘やかしたいよ!えっ!?好き!!」
テンパるあなたの横で、美羽は小さく笑った。
『ふふ……ばか』
「今の笑顔反則! 可愛すぎて死ぬかと思った……」
『死なないで。私が寂しくなるから』
真顔でそんなことを言われて、あなたはもうだめだった。
アイスも溶けるほどの勢いで、彼女の心もとろけていく。
「うわああ……好きぃ……ほんとに好きぃ……世界で一番かわいい……!」
『うるさい……』
そう言いつつ、美羽はあなたの胸元にそっと顔を埋めた。
その頬が、耳まで真っ赤になっているのを、あなたはしっかり見逃さなかった。
約1年ぶりだけど大丈夫かな…?
今回は「」形式にしてみました
皆さんは吹き出しと「」どっちが好きですか?
参考にします!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。