何度も、
何度も刺していた。
母さんはぐったりとしていて
きんときの兄ちゃんは
返り血を浴びたまま
ただ呆然としていた。
きんときの兄ちゃんは応えなかった
目には光なんてなく
闇に満ちていて
”悪魔”が取り付いているようだった。
俺の大事な家族なんだ
大切な人なんだ
だから
死なないでよ母さんッ、、、
救急隊に電話して戻って来ると
きんときの兄ちゃんは
もう居なかった。
母さんの身体は
止血されていた。
病院に搬送されたが
すぐに亡くなった。
父さんに事情を話した
そして俺はこう言った
次にきんときの兄ちゃんと会ったときは
この事を忘れたように振舞った
きんときの兄ちゃんも覚えてないみたいだった
もしかしたらと思い
色々、きんときの兄ちゃんを
探っていた。
そして、きんときの兄ちゃんは
やんのお母さんを
同じように刺していた
今回は手を中心的に。
そして後頭部をバットで殴り
気絶させた。
当時やんは塾でいなかった
しばらく様子を見ると
きんときの兄ちゃんは
人が変わったかのように
救急車を呼び
やんの母さんを
病院へと連れて行った。
さすがに意味がわからなかった
いろいろ調べた結果
俺が出した答えは
解離性同一性障害
つまりきんときの兄ちゃんは
多重人格者であるということだった。
だから俺はそれを
利用した。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。