第4話

声だけでヤってみようか?
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2025/11/17 07:00 更新
<宇髄side>
盗聴器がドドンと現れたことで、俺達は筆談を余儀なくされた。

ちなみに、そのこともお見通しだったようで、盗聴器という名の立方体の上に人数分のホワイトボードとペンが置かれていた。
『俺らの作戦、バレてるよな。コレが床下に仕組まれてたってことは。』
煉獄杏寿郎
『そうなるだろうな!』
『んじゃあどうするよ?』
俺が聞くと、4人は少し考え込んだ。

そして、突如不死川と冨岡がアイコンタクトをとると、部屋の中を確認して歩く。

一通り見てから戻ってきて、冨岡がすらすらとホワイトボードに文字を書き込んだ。

俺らは、その書き込まれた手本のように綺麗な文字を覗き込んだ。
冨岡(不死川)義勇
『パッと見て監視カメラは仕掛けられていないようだから、声だけでヤるというというのはどうだ?向こうは作戦変更してくることを考えていると仮定して、その裏をかけば良いのでは?』
なるほどな、と俺らは声もなく口パクだけで言う。

そして、じゃあ誰が声でヤるんだよ、と言う話になってきた。

本格的にここから脱出できそうになってきて、俺はやや安心する。

それが死亡フラグだということも知らずに。
不死川実弥
『声は俺と義勇でやる。こういうのは慣れてるしな。台本作りを頼みたいんだが、やれる人はいないかァ?』
伊黒小芭内
『なら俺が書こう。宇髄と煉獄が書くよりは信頼できるんじゃないか?』
『おい?失礼だぞ?』
さらりと失礼なことを書いた伊黒に突っ込み、俺は不死川と冨岡に向き直る。

それから、静かに頭を下げて「よろしく頼む」の意を示した。

その後、顔を上げた瞬間俺の目の前に飛び込んできたのは、不死川のホワイトボードだった。
不死川実弥
『宇髄が何も言わずに頭下げるとか、何か気持ち悪ぃと思っちまったわァ。』
ふざけんなあああああああああああああああああああああああああ!!!!
思わず大声で怒鳴ってしまい、俺は慌てて咳払いで誤魔化す(?)。

絶対誤魔化せていないと思うが、まあその前の話はバレていないし大丈夫だろう。

というわけで、失礼なことにも俺と煉獄は論外だったわけだ。

まあ、1人じゃなかったことには安心できるが。

伊黒がちゃちゃっとホワイトボードに台本を書き連ねている間、俺らはドアを弄っていた。

ドアノブは不死川が破壊してしまったし、無理矢理こじ開けようとしても無理だった。

なら爆発すれば良いのでは、と俺はいつも持ち歩いているダイナマイトを投げつけたが、何故か不発だった。

このダイナマイトが不発だったことなんてないのに、それもこの部屋のせいなのか、、、

不死川が思いっきりドアに体当たりしてみたが、13回目で不死川の身体を心配した冨岡に止められた。

ドアは、あの屈強な数学教師の不死川に12回体当たりされてもビクともしなかった。

流石、小説だからこういうのはしっかりしてr((殴

そんな時、4枚のホワイトボードを持った伊黒が俺達のところに来た。

つんつんと不死川の背中をつつき、ホワイトボードを手渡す。

不死川は思いっきり顔を歪めてホワイトボードを冨岡に見せると、冨岡もまた不快そうに顔を歪めた。

だが、これもここから脱出するため。

仕方ないと腹を括ったふたりは、早速声優になりきって台本を読み上げることにしたのだった。

───あれ、俺と煉獄の存在意義は?
いつもより若干短くてすみません。

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