先生に必要な書類をいくつか貰うと、私はバッグを肩にかけ教室を出ようとした。
すると、莉犬くんと入口でばったり会う。
後ろにはるぅとくんもいて、思った通りやっぱりリアルでも仲良いんだなぁと考えていると、
という不意打ちをくらって変な声が出てしまった。
そう、私が前この街に住んでいた頃はなんと莉犬くんと同じマンションどころか隣の家だった。
戻ってきた時まだその部屋が空いていたので、そこに入れてもらえたのだ。
莉犬くん達と帰れるなんて夢にも思わなかった。
ちょっと舞い上がりながら、満面の笑顔で莉犬くんとるぅとくんに続いて教室を出る。
だから、教室の奥からこっちを睨みつけてる人がいることなんて気が付かなかった。
***
帰り道、莉犬くんが笑いながらそう言った。
朝教室で会った時、本当にびっくりして、すごく嬉しかった。
しかもまさかすとぷりだったとは...w
ぷくーっと頬をふくらませるるぅとくんに、思わず笑ってしまう。
るぅとくんのツッコミに妙に納得して、変な顔になってしまう。
3人で、笑い合う。
そうやってしばらく話しながら歩いていたら、途中の曲がり角でるぅとくんが立ち止まった。
るぅとくんは残念そうにそう言うと私に手を振ってくれた。
私も笑顔で振り返す。
昔と変わらない、優しくて面白い莉犬くんとるぅとくん。
本当に、この楽しい時間がずっと続けば、良かったのに。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。