燈矢side
家族全員で「いただきます」と手を合わせる。
ぶんぶんと肩を揺らされる。蕎麦が溢れそうだ。
賑わいの中、和やかにそれぞれご飯を食べ終わる。その後体力がありあまった煌大と燦那に付き合って遊ぶ。晩飯食べた後にはもう煌大と燦那は疲れて寝ていた。
家を出て、車で帰る。
「燈矢くんが車運転してるのいつ見ても見慣れないな、安全運転してね」とかあなたの下の名前が言うので思いっきり顰めっ面をした。
もともと家が近い為、そんな軽口をたたいているとすぐに到着した。
煌大と燦那を抱きかかえ、ベッドに移動させる。
あの後、俺は捕まって出所した後すぐにあなたの下の名前と結婚して、子供を授かって…
ヘラリと笑うあなたの下の名前はこわいなんて1ミリも思っていなさそうで、ただ楽しそうにしていた。
優しく笑うあなたの下の名前の指には、指輪が嵌め込まれていた。実は、あなたの下の名前の解氷をする時、この指輪を使った。あなたの下の名前も氷華にこれを使ったから最早命の恩人だ。
川の字で眠る。こんな平和は自分にとっては贅沢で、前の自分が見たら反吐が出ると嘲笑うだろうが…
それでも、もう悪魔を見たりせずに眠れた。
それは、約束で呪い。
きっともうこの男は、家族を離すことはない。
そう、なぜなら…
燈矢くんは"大分"愛が重いのだから。
これにて、「荼毘くんは"少し"愛が重い」は完結させていただきます。
番外編を書こうか考え中です。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!