あなたチャンはknさんが戦場に出るのは知りません。何度願っただろう
明日が来なければいいと。
何度願っただろう
君は味方であると。
何度願っただろう
また会いたいと─────
戦争が始まった。
本望じゃない。全く望んでいない。
今にも引き返したい。
ずっと、ナイフを持つ手が震えてる。
前から人が来た。きっと私を狙ってる。
…きんときの国の人、ってことだ。
…殺りたくない。でも、殺らなきゃ殺られる…!
ナイフで一突きすると
その人は事切れたように倒れて
動かなくなった。
…こうやって、きんときの国を壊していっちゃう。
ごめん。ごめんね。裏切っちゃったみたいになって。
私、何も知らなかったんだよ。
でも、こうやってきんときの国を攻めなきゃ
私が殺される。
殺されたくないなんて
自分勝手な理由で
人を殺している。
君の隣に永遠に居続ける事が出来たなら
どれほど良かったんだろう。
…いや、こんな私が隣に居たら
君の迷惑になっちゃうね
そう言いながらまた1人、1人とナイフを向けていく。
君の隣に居たいという願いを
こうやって汚していく。
1人、目の前で倒れた時だった。
また次の相手にナイフを向けようとした
…けど、ナイフを持つ手が震えた。
気付いたら私の手はだら、と下に降りていて。
ナイフを構える気力も無いまま、
ただ其れを瞳で捉える。
──────────目の前に、
大好きで、優しくて、今1番会いたくなかった人。
なんで、君がここにいるの












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!