ある日の放課後。
小テストの結果が返ってきて、私は赤点すれすれだった。
ため息をついていると、後ろから答案用紙を覗き込む影。
侑希弥がにやっと笑う。
机に突っ伏す私に、彼は椅子を引いて隣に座った。
その夜、リビングで勉強会。
侑希弥はわかりやすく教えてくれて、私ができると「おーやるやん!」って大げさに褒めてくれた。
そう言ってまた頭をポンポンされる。
(また……。こうやって優しくされると、嬉しいけど心臓に悪いんよ)
テキストに目を落としながら、心の中でそっとつぶやく。
――侑希弥は、ただの“兄”じゃなくて、私にとって特別な存在になりつつあった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。