遊園地デートを決めたのは
ちょうど2週間前
お互い , 物凄く
楽しみにしていた
なのに
デート1週間前を迎えた時
盛大な喧嘩をしてしまった
内容は
本当に些細なこと
クマのカチューシャ
カップルで付けたら絶対可愛いのに
今思えば
そんな小さなこと
その時は
どっちも引く気は無くて。
リキの言い方はキツいし
私はそれに腹立ててムキになるし
その結果
無事に大喧嘩
同棲してるのに
他人みたいな生活を送った
仕事終わり必ずしていた
「 今から帰るね 」の連絡も無い
ご飯も別々
目も合わせない
当然
会話なんてゼロ
私は
ずっといじけてた
楽しみにしてた遊園地も
きっと無しになると思っていた
そんな中で
事件は起きた
玄関が
ガチャッと開いた音
リキが
帰ってきた
と思ったら
勢い良く私の部屋に入ってきた
いつもより低い
どこか余裕のない声にも聞こえた
つい素っ気なく
返してしまう
すると
様子が一変
今にも
泣き出しそうな顔
キムギュビン
私達の幼なじみだ
そこで察した
犬
完全に犬
猫のくせに。
そう言っても
ずっとシュンとした顔
私の前にしゃがみこんで
足におでこを押し付けてきた
可愛いのが
余計に腹立つ
思わずそう呟くと
リキは顔を上げた
すると 分かりやすく安心した顔をして
今度は腰に手を回してきた
初めて見る
リキの犬系の姿
そう言ったら
小さく笑顔を見せた
リキは素直なのに
私は中々素直になれない
この人は
私一筋なんだね
本当に困った猫だ
私だって本当は
ずっと隣にいたいよ
キムギュビンは
後で覚えておけ ?
でも
こんな犬みたいなリキを見るのも
正直 悪くなかった
しばらく犬で
居てくれてもいいよ
可愛いから。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。