第6話

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2026/02/15 11:48 更新










志村姉弟とケーキを食べ始めてしばらく。



世間話やら雑談やらをした後に新八君が時計を見てこう言った。


志村新八
あ、姉上、僕、もうそろそろ万事屋に行かなきゃならないです。
 


志村妙
あら、もうそんな時間。
 


雪華あなた
あ、そうなの。じゃあ私も帰ろうかな。
 



志村妙
ごめんねあなたちゃん。折角来てくれたけど……
 



雪華あなた
いえ、全然!楽しかったですありがとうございました!
 



志村妙
またいつでも来てね〜今度は手料理振る舞うわ〜
 



雪華あなた
あ、いえ!そんな気遣わなくても結構ですよ!






お妙さんの手料理は全てダークマターだから……







口が裂けても本人には言えないが。














新八君は万事屋へ。







私は屯所へ向かうが、途中まで道が同じな為、








自然と新八君と並んで歩く。





雪華あなた
そう言えば新八君って、好きな子とか居ないの?
 



志村新八
へっ!?きゅ、急に何ですか…
 




雪華あなた
いや、単純に気になっただけだよ。
 



志村新八
僕はお通ちゃん一筋なので。
 




雪華あなた
そっか、ブレないね〜笑





いいな、そうやって熱中できる人が居て。







アイドルとファン。







新八君には悪いけど、叶う事は無い。







それでも諦めずに好きで居続けている新八君は尊敬できる。








出来る事ならば、








私だって沖田のことを一生好きで居たい。





志村新八
あ、万事屋が見えて来ましたよ。
 




雪華あなた
ホントだね。





でもよく見ると、






誰かが二階にある万事屋の扉の前で何やら話している。





志村新八
あれは銀さんと………
 
雪華あなた
沖田……







話している二人は銀さんと沖田だった。







銀さんはニヤニヤしてるし沖田はちょっと焦ってる様にも見える。







何?BL?((




坂田銀時
そんなんじゃ____?






肝心な場所が聞き取れなかった。








なんて言ったの?





沖田総悟
だから!違うっつってんでさァ!






沖田をよく見ると顔が赤いような気がする。








何か言われて恥ずかしい事……






雪華あなた
好きな子居ないの?
志村新八
へっ!?




雪華あなた
…っ、






あーやだな。







何でこんなタイムリーなの?





坂田銀時
やっぱりさ〜






嫌だ。






沖田総悟
だから……俺ァ……







やめて……






坂田銀時
でもさぁ、神楽と、









聞きたく無い。











それじゃあ………









坂田銀時
お似合いだよね〜どう見ても〜







もう、私…………





雪華あなた
っ、
 




志村新八
、あなたさん!?











志村新八
どこ行くんですか!?









もう………















雪華あなた
勝ち目無いじゃない……






聞きたく無かった。








言って欲しく無かった。










もう噛ませ犬確定だから










言葉にしないで欲しかった。









自分の心に留めたままで居て欲しかった。









具現化すれば傷付く人がいる事を知って欲しかった。









貴方の一番が欲しかった………










叶わない事を知っていた。










貴方があの子が好きなのも知っていた。










一番に慣れない事なんぞ、











とうの昔に知っていた。









諦めた筈だった。










この想いは墓場まで持っていって隠し通すつもりだった。










なのに







なんで












雪華あなた
泣いちゃうかなぁ……笑






涼しくなり寒くなってきた十月の真ん中。









行き交う人々の中










下を向いて立ち止まった。










冷たいアスファルトに雫が落ちて










直ぐに乾燥して蒸発して














跡形も無く消え去った。























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