第2話

いじめ
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2024/11/14 23:49 更新
3人で歩いて学校へ向かう。
少し久しぶりやな、こうして揃って学校行くんの。
治も侑も基本的には部活の朝練あるから、ここ最近はひとりで登校してたし。
あなた
なぁ、なんで今日は朝練ないん??
珍しいなぁ。
なんや体育館が行事の準備で使えんらしいわ。
朝からめっっっちゃ動きたい気分やったのになぁ!!
あなた
そうなんや。
まぁ久しぶりに3人で学校行くん嬉しいわ!
そうやな!
そう言って、侑がニカッと笑った。
たまにはな!!
一緒に登校できる時は俺らがおった方がおばさんも安心やろ!
あなた
うん、まぁ。
でももう、昔ほど発作とかもないし割と大丈夫やで。
そうは言うても俺らも心配してんねん!!
お前我慢するんはいっちょ前やけど、俺らがおるんやから無理せんともっと頼れや!
あなた
2人とも相変わらずやな笑
何もせんと、昔から居てくれるだけで十分助けられてるで。
俺らは昔から3人でひとつ、「チーム3人」なんやから!
あなた
もうそれずっと言ってる笑
なんかダサいけど、好きやわぁその「チーム3人」笑
せやろ?!だから、なんも心配せんでえぇ!
あなたの下の名前が倒れた時は俺が担いで病院連れてったる!!
いや、普通に救急車呼んだ方が早いやろ、アホちゃう??
ツムに担がれる方が悪化するわ!!
なんやとサム!!
やんのかツム!!
あなた
はーーーい、そこまで。
すぐ喧嘩するんやから、まったく…。
こういうくだらん話を3人でするんが楽しい。
久々に朝から笑ったわ。
学校に到着。
私たちが通う稲荷崎高校。私たちは2年生だ。
ちなみにクラスは治と私が一緒、侑はすぐ隣りのクラス。

そして、私の毎朝の恒例行事になっている下駄箱開封の儀…

カタッ…

あーーー今日もやわーーー

私の下駄箱にぎっしり詰められたメモ用紙。
書いてある内容は大体わかる。
ため息をついてメモ用紙をクシャクシャに丸めて下駄箱横のゴミ箱に捨てた。
なんや?今なんか捨てた??
あなた
あーいらんプリントを捨てただけやで!
ゴミ持って歩くの嫌やから。
ふーーーん。
何事も無かったかのように装い、うちらは教室に向かった。
廊下を歩いていると宮兄弟ファンの女子生徒たちが小声でキャーキャー言ってるのが聞こえる。

そう…高校入ってから急にモテだした治と侑。
私には何がかっこえぇのかわからん。
2人とも高校生なのに幼稚だし、アホやし…
じゃ、ツム!昼にな!
あなた
侑!居眠りしたらあかんよー!
わかっとるわぃ!!じゃ、一旦じゃな!!
私たちは各々の教室に入っていった。
治とは同じクラスだけど、席は遠い。
私は自分の席に座り一限目の準備をした。

そして、さっき下駄箱に入っとった大量のメモ用紙から何枚か何が書かれているのか見えたけど、

「死ね!」
「何様なん?」
「宮兄弟の邪魔すんな!」
「メス豚!」

といったところか…
でも、これももう慣れた。
こういうのはシカトに限る。
治と侑のファンの子たちの仕業なのはわかっとるし。
私が2人と馴れ馴れしくしてんのが気に食わんのやろうな。
あなたの下の名前!俺ら授業後は部活あるから帰り送って行けんねん、すまん!
あなた
そんなんいつものことやろ!
大会近いんやし、頑張りぃ!
サムー!!部活行くべ!!
そんじゃ、あなたの下の名前またな!
あなたの下の名前気をつけて帰ろよ!!
あなた
わかったって!!
やかましぃわ!!はよ行け!!
2人はニヤッと笑って体育館に走っていった。
あなた
さてと帰るかー!
私は帰るために下駄箱まで来た。
下駄箱開封の儀は授業終了にもやるんだが…


カタ………


案の定帰りもメモ用紙だらけ。
あなた
はぁ…ほんまに暇人が多いなぁ…。
私は全部丸めてゴミ箱に投げ入れた。
靴を取り出し、履こうとしたその時、靴の中に何かキラッとしたものが見えた。

画鋲だった。
あなた
画鋲て…小学生か!!
ほんまにしょーもな…。
私は近くの掲示板にとりあえず画鋲を刺してから普通に帰宅の途に着いた。

高校入学当初から度々こういう事があった。
別になんとも思わんかった。
顔も知らん先輩に呼び出されたこともあったけど、右から左に聞き流して事なきを得た。

ただ、2年になってからこういう陰湿な事をされる頻度が高くなった。
たぶん1年が入ってきて拍車がかかったんやな。
あなた
あーもう、ほんまめんどくさいねん…。
とりあえず、治と侑には秘密にしとる。
今2人にはバレーに集中して欲しいから。
私なんかに構っとる場合じゃない。

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