第34話

後日談:3 ~作戦決行~
3,813
2022/01/11 12:49 更新
今は撮影の合間休憩の時間。
つまり絶好の作戦実行チャンスだ。

俺は今日、昨日考えた3つの作戦を決行する。





やまと
やまと
ゆーたー
ゆうた
ゆうた
…ん?



───まず1つ目。


やまと
やまと
んー。
ゆうた
ゆうた
うお、、どーした急に?
やまと
やまと
今日はこーゆう気分
ゆうた
ゆうた
···············そーか。




1つ目、
優太にひたすらひっつく。

これは結構ドキドキすんじゃないの?
現に今、俺は自分から引っ付いておきながらめちゃめちゃドキドキしてる。





···············いや、ダメだろ俺がドキドキしたら。


これじゃ本末転倒。頑張れ、俺。







やまと
やまと
·····ゆーた、これから編集??
ゆうた
ゆうた
ん、そーだよ。
やまと
やまと
じゃあ隣で見てていい?
ゆうた
ゆうた
··········。…だめ、気が散る。
やまと
やまと
え〜お願い!大人しくしてるから!
ゆうた
ゆうた
···············。
やまと
やまと
お願い!!
ゆうた
ゆうた
··········分かった。
やまと
やまと
よっしゃ!!
ゆうた
ゆうた
ん、じゃー行くぞ

編集中も優太といれる。そう思って嬉しくなりながらも、そのまま優太と一緒に編集部屋へと向かった。


────────────────────────











ゆうた
ゆうた
··········やまと?お前、大人しく横いるっつったよな?
やまと
やまと
·························。
ゆうた
ゆうた
なんで、後ろにいんだよ。
やまと
やまと
····ここが1番落ち着くから、ここがいい。




俺は今優太に、後ろからバックハグをする様な形で引っ付いていた。椅子の上からではあるけれど。

そりゃあ最初は横で大人しく見てたよ?
だけど、よく考えたら横じゃ引っ付けない、ということに気づいたからしばらくして後ろに回った。

頭を肩に乗せているので優太の顔はすぐ隣。
··········やばい、俺がドキドキしちゃう。


なんとか耐えろ…………。って、

ちょっとまって?





·····いや、優太全然ドキドキしてなくない?

さっき引っ付いた時とかも全然普通だったし。顔こんなに近くにあるのに普通だし。

····なんなら今だって、若干優太迷惑がってるよね?!





···································いや、まだそうとは限らないか。
出来るだけポジティブに。






やまと
やまと
····ゆーた、後ろに居られるのはやだ?
ゆうた
ゆうた
っ…嫌ではねぇよ別に。





···············じゃあもう少し引っ付いとこ。


嫌じゃないの一言で嬉しくなるくらいに俺は単純なんだ、結局。


その一言を受けて、嬉しくて調子に乗ってずっと後ろから引っ付いてると。









ゆうた
ゆうた
·························。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ


ゆうた
ゆうた
····························································。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ





ゆうた
ゆうた
···············ちょ、、やっぱやまと駄目。
やまと
やまと
···············んえ?
ゆうた
ゆうた
編集中は駄目。終わるまでどっか行ってて。
やまと
やまと
··················。そっかぁ、ごめんね優太。


──優太に拒否されちゃった……。

これは完全に、調子乗りすぎたバツかな。笑

確かに仕事中引っ付きすぎるのは良くなかったし俺が悪いけど、ストレートにどっか行っててって言われてダメージを受けている。ほんと単純だな。笑

·····どっちにしても、これ以上はほんとに迷惑かけちゃうなと判断して、大人しく部屋へ戻った。



────────────────────────



1つ目の作戦はあんまり上手く行かなかったな。

今、他のメンバーはリビングに集まっている。
··········だからもうこのまま作戦2つ目だ。やってしまおう。
半ば投げやりになりつつあるが、考えてきた3つの作戦は全て実行したい。




やまと
やまと
ひゅーがぁーーー。
ひゅうが
ひゅうが
ん?どーした?優太に追い払われたか?‪笑
やまと
やまと
うん。
ひゅうが
ひゅうが
まー編集中は良くないわな。笑
どんまいどんまい
やまと
やまと
もういーもん。他のメンバーに引っ付くから。
ひゅうが
ひゅうが
え、なんで急に?
やまと
やまと
彪雅が教えてくれたじゃん。優太をドキドキさせる為にって。




そう言って俺は、彪雅の方へ倒れ込む形で引っ付いた。





ひゅうが
ひゅうが
·····いやいや…お前アホか
やまと
やまと
ん?なんで?
ひゅうが
ひゅうが
優太いないとこじゃないと意味ないだろ‪絶対。笑
やまと
やまと
んーとりあえずいい。優太今は忙しくて構ってくれないから引っ付いとくー。


その後もしばらく彪雅に引っ付いた。彪雅はもう考えを放棄したらしく、何も言ってこなくなった。



しばらくしてあっちゃんの方に向かって、彪雅同様後ろから思い切り抱きついた。

その他メンバーだけでなく、裏方の皆にも同じように。



あむぎり
あむぎり
大飛ー、そろそろ優太くるんじゃないの?
やまと
やまと
··········んんーー。







ずっと色んな人に引っ付きすぎて眠くなってきた。
人の背中って結構安心するんだなぁ。

そう思いながらも変わらずあっちゃんに引っ付いていると。







ゆうた
ゆうた
ねー悠馬ー、ここの素材ってさー………
ゆうま
ゆうま
んー?·····どーかしましたかー?
優太がリビングにきた。もしかして、編集終わったのかな!?
·····そう思ったんだけど、
ゆうた
ゆうた
ここの素材について聞きたいからちょっと来て……
ゆうま
ゆうま
了解でーす



───なんだ。まだ終わってないか。

頑張ってるなぁ、早く終わらないかなぁ。そう思いながらも編集部屋に戻ろうとしている優太を眺めていると……
ゆうた
ゆうた
····················は?




優太と目が合った。

··········なんか怒ってる?

あ、さっき迷惑かけちゃったこと怒ってんのかな。
だとしたらちゃんと謝らないと。眠い頭で考えながらもちゃんと気持ちが伝わるよう口にした。
やまと
やまと
さっき編集中に迷惑かけちゃってごめんね優太。大人しく終わるまで待ってる。
ゆうた
ゆうた
·························。
ゆうま
ゆうま
·····優太くん?どうしました?
ゆうた
ゆうた
···············いや…別に。行こ。


そう言って顔を逸らし、優太と悠馬は編集部屋へと戻って行った。





やまと
やまと
··········。やっぱ怒らせちゃってるかな…。
ひゅうが
ひゅうが
いや、なんだかんだ良い感じなんじゃね?大飛。笑
やまと
やまと
····えー?どゆこと?
ひゅうが
ひゅうが
なんでもないわ。
やまと
やまと
···············なんだよ彪雅ぁー。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ


ひゅうが
ひゅうが
··········だから優太いない時に引っ付くなよ‪w
やまと
やまと
ん…。ごめん、もー眠いからちょっと寝るわー。
あっちゃんの背中ちっさいからこっち来た。笑
彪雅の背中借りる



そう言って、さっきと同様後ろから彪雅に抱きついて肩を乗せる形になって、そのまま目を閉じた。





ひゅうが
ひゅうが
話聞けし。笑
てか、ここじゃなくていいだろ。
ひゅうが
ひゅうが
おいやまと離せ……。

·····いや、力強。
マジでお前知らねーからな。笑



最後の彪雅が何かを言っていたのは上手く聞き取れなかった。









────────────────────────








ゆうた
ゆうた
い…おい…おい、やまと。
ひゅうが
ひゅうが
やまと起きろー。
やまと
やまと
····················ん…。




目を開けると優太が居た。俺は、起きた時は寝る前と変わらずに彪雅に抱きついてる形だったけど、優太に引き剥がされてそのまま起こされた。


やまと
やまと
·········ん、ゆーた、編集終わった?
ゆうた
ゆうた
…ん。終わった。
やまと
やまと
そっか!お疲れ様〜
ゆうた
ゆうた
ん。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

眠い目をこすりながらも時計を確認した。
現在の時刻は17:30。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
寝たのは大体14時とかだったから、3時間半くらい寝てたかな。結構寝れた。忙しい俺達にとってこの睡眠はでかい。





まだ寝ぼけてる状態でありながら、優太の顔を眺めてみる。
··········普通に3時間前とかなのに、久しぶりに見た気がする、優太を。

少し会えなかっただけでこんな寂しくなって、顔を見るだけで嬉しくなる。



やまと
やまと
···············。




─────もしかして、これはチャンス?

大分急だが、今丁度優太との距離が近い。
もしかしたら、優太にキスできるのでは·····?
幸いなことに、俺はまだ多少寝ぼけてるだろうし、このまま行けば恥ずかしがらずに出来るかもしれない。
これは俺にとっても都合が良い事だ。なんならここしか行けない気もする。


··········よし。



そう思って、目線より上にいる優太の服を掴んで顔を近づけた。
やまと
やまと
グイッ )  優太。
ゆうた
ゆうた
···············はっ?



状況をよく理解出来ていないであろう、目を丸くしてる優太に、そのままの勢いで口付けた。

──そしてそのまま数秒。

満足したところで、ゆっくりと口を離した。






はぁぁ、、。
····················結局、寝ぼけててもダメだった。
ドキドキが凄い。流石にキスは平然装えないわ。緊張しすぎて。


··········そして、そんな優太はというと……びっくりしている様子ではあるけれど、ご察しの通りドキドキしてる感じでは無い。



··········やっぱ、ドキドキしてくれないかぁ。
いつも優太だけが余裕を持っている。なんでだ?

俺じゃあ優太をドキドキさせられないのかなぁ…。





やまと
やまと
·····ゆーただけ余裕あるの、ずるい。





──やべ。


つい本音が口に出てしまった。
優太は悪くないのに、ずるいだなんて。
こんな面倒臭い奴なんて、嫌われちゃうかな。
考えただけで悲しくなって、若干泣きそうになっていると。





ゆうた
ゆうた
っっっ…。もーいいわ、ちょっとお前来い。
やまと
やまと
えっ…?
急に優太に腕を掴まれ、リビングを出てほかの部屋へと連れていかれる。
ひゅうが
ひゅうが
··········程々になー。



一切状況が掴めない。程々に、とは?


───········どういうことだ……?




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