山田伝蔵「な!?土井先生が!?」
雑渡混奈門「なるほど土井殿はドクタケ忍者隊…」
雑渡混奈門「失礼、散歩をしていたら聞こえたもので」
食満留三郎「な!?」
善法寺伊作「留三郎!大丈夫だよ!」
雑渡混奈門「それでどうするんです?」
山田伝蔵「土井先生は我々が必ず連れ戻します」
雑渡混奈門「それはいつですか?」
山田伝蔵「いつと言われても…」
雑渡混奈門「半月後ですか?」
雑渡混奈門「それまでにドクタケがどう動くか」
雑渡混奈門「力だけのドクタケはそう怖くはないですが土井半助という頭脳が入ったらどうなるか」
6年生は次の日に備えて部屋に戻った。
クロ「おやおや、なんだか空気悪いね」
急に現れたのは伝説の黒忍者クロ。
声を聞いて、皆戦闘体制に入る。
クロ「大変そうだな」
学園長先生「誰じゃお前は!?」
クロ「皆さんお揃いじゃないか、ちょうどいいや」
山田伝蔵「貴様はまさか黒忍者か…生きておったのか」
クロ「長期忍務に行ってたら死んだことにされてるとか最悪…しかも裏切ったとか」
雑渡混奈門「ここには何を?」
クロ「今ねドクタケに務めてるんだ。」
全員「な!?」
山田伝蔵「土井先生は一体どうなっているんだ!?」
雑渡混奈門「今ドクタケはどんな策を考えているんだ言わなければ生きて帰れると思うな」
クロ「おやおや、皆さん急に顔が怖くなる」
クロ「まだこのあの子たちから聞いてないのかな?」
雑渡混奈門「なんのことだ」
クロ「まぁいっか。僕は伝説(?)の黒忍者、”クロ”と呼んでくれ」
学園長先生「クロ、貴様はなぜここにきた」
クロ「君らの手伝いをしにきた。」
全員「は…?」
クロ「だから、君らの手伝いをしにきた」
山田伝蔵「いや聞こえておる」
クロ「なら、早く返事してくれ」
クロ「ここにきてるのバレたらめんどくさいからな」
雑渡混奈門「手伝いとは何をするんだ」
クロ「そんなの当たり前だろ?スパイとしてだよ」
雑渡混奈門「!?…貴様はそれでいいのか?」
クロ「だから言ったでしょ?お手伝いするって」
学園長先生「じゃあ教えてもらおうか土井先生がどうなっているか」
クロ「うーん…教えてもいいけど」
学園長先生「なんじゃ何か問題か?」
クロ「実は俺まだ天鬼様にあんまり会えてないんだよな」
全員「ズコー」
クロ「知ってる範囲なら教えよう」
クロ「天鬼様は、最強の軍師として名を馳せている。俺だってあまりあっていない、理由はそうだな…あまり人に合わせたがらないんだ八宝斎様が」
山田伝蔵「なるほど…スパイがいるかもしれないからと言うことが」
クロ「そうだな…」
山田伝蔵「…他には」
クロ「冷静沈着、あまり部下と関わらない、感情をあまり見せない…?とか」
クロ「あと、特別な部屋に隠れている」
学園長先生「それはどこじゃ」
クロ「それが分かれば苦労しないよな」
学園長先生「お主でも分からんか」
クロ「来たばかりだからな」
学園長先生「そうか…」
クロ「あまり力になれそうになかったな…もう少し探ってくるよ」
クロ「信用してくれるならな」
山田伝蔵「…」
クロ「俺はもう戻る」
クロ「明日あの子らに会う約束をしている」
クロ「伝言でも伝えてくれ」
クロ「では、」
クロ視点
今夜は夜風が強く、クロの長い髪が風に撫でられていた。その長い髪が月の光で光っているようだった。
その姿はまるで夜の空…星がたくさん散らばっている夜空みたいだった。
歩いている音と鈴の美しい音が聞こえる。
クロ「…」
しばらく歩いてクロはいきなり止まった。
周りを見回しているようだった。
どこか警戒している。
クロ「久しぶりに見たな…、ドクタケ城」
それは土井先…天鬼がいるドクタケ城だった。
クロ(周りに誰もいないな…)
クロは使用禁止のトイレ(?)に入った。
クロ「ここか…」
クロは長い階段を下っていく、
クロ「…」
静かに歩いていく。
急にある部屋で立ち止まる。
クロ「…遅くなりました」
八宝斎「おぉクロ、待っておったぞ。今までどこにいたんだ」
クロ「少し散歩をしておりました。」
八宝斎「そうか」
クロ「天鬼殿のところに行ってもよろしいでしょうか」
八宝斎「…少しなら大丈夫だ」
クロ「ありがとうございます(ニヤ」
不気味な笑みを浮かべクロは立ち上がり移動する。
八宝斎「正体がバレなければいいのだがな」











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。