前の話
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私は失敗した。
芸能界で失敗をすると言うことは、ファンの目が変わるということ。
そう、ファンはいつだって安全圏にいるんだ。
自分の推しが失敗した時は、手のひらを返す。
自分の推しが成功した途端、帰ってくる。
まるで神様気取りだよね。
まぁ、こんなこと言ってるけど、
私も今、ファン……いや、元ファンからの数千件の罵倒ごときで自害しようとしている。
現に今、地に着くところ。
……私がもし、もしだよ?
神様になれたな……
……何か、声が聞こえる。
なんだろう……
誰だろう、この人。さっきまで慌てまくってたのに、こっちに笑顔を向けてきた。
なんだろう、この、暖かい気持ち……
……って、
えええええええええ゛え゛!?!?
まって、生きてる?どういうこと?
それよりこの人……誰????
いや感動的だったけど!!!!
誰???????
あぁ、これが俗に言う、転生……なのかな?
……流石私。頭の回転が早いね。
自分で言っちゃいますけど()
…………それより、……この温かみ……、泣きそう、
とっ、とりあえず!演じきらなくては!!
前言撤回!!私全然頭の回転良くない!!
バカだった!!
これ……だいぶ危機なのではっ……!?
……なんか、演じなくても、バレてない……?
性格が似てたのかな……
そういえば、この私はどこの高校に行くんだろう
げ、芸能科……?
わ、わたしとまったく同じだぁぁぁ゛っ!?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。