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第38話

第25話🏴💔
360
2024/03/29 11:00
※Attention※

此方はバッドエンドルートになります。
見たくないよー!という方は直ぐ様🔙を!!


※流血表現アリ

※暴力(呻き、怪我、悲鳴等)描写アリ

※今回は無いかもしれないけど、大多数(不特定多数?)がタヒにます…。本当に自衛を。

※色々注意(((



此方の話をより深く理解したい方、ハッピーエンドルートもお読みして頂き話が混ざっている方は、第20話🏴を再び読んでから見るのがお勧めです。


Attentionしたので、此の儘読み勧めてからの苦情は受け付けません。
(本当にAttentionしましたからね!?!?)


前置き(?)が長かったですね、本編どうぞ………!
――――本編太宰side



顔を上げて見れば、其処に居る………否、


其処に有る・・のは壊れた街と舞う砂埃、所々から上がる狼煙、


そして体中に血液を鏤めた仲間。
太宰治
ッッ…!
急いで足を動かして、皆の元へと駆け寄る。


駆け寄る……と云う程の距離でもない。大股で十歩も歩けば辿り着く。


然し視界から入った視覚情報が余りにも衝撃的だった為、


そうせずには居られなかった。
太宰治
ッ国木田君、大丈夫かい!?
1番近くに居た国木田君現相棒の元へと着き、片膝を着いて声を掛ける。


ゆさゆさと体を傷に響かない程度に揺らし、刺激を与える。


…………然し、之と云った反応は見られない。


一筋の冷や汗が額を流れる。


其の雫の軌道が歪みに歪んでいた事で、自分の顔も、“不安”で、


何時も通りの微笑道化が消えていたことを、ゆっくりと理解した。
国木田独歩
……………ぅ゛………
太宰治
微かな呻き声が聞こえる。


苦しそうで、苦しそうで、胸がざわついて締め付けられる声色。


でも今は、“声が返ってきた”と云う「生きていることの証明」。


其れが得られたことで、ショックや不安で理性を失いかけていた思考の靄が段々と晴れていく。
……落ち着け。


今の此の状況を理解しろ、最適解を導き出せ。


皆が、横浜が、探偵社が、ポートマフィアが、


そして、中也元相棒が助かる方法を考えろ。


戒めの様に自分自身に言い聞かせる。
太宰治
………ふー……、
1拍。


2拍。


五月蠅い程に鳴り響いていた自分の鼓動の音が止むと同時に、


掌をぐっ………ぐっ……と、何度も握り締め、開き、そして行動を始める。


腕に巻いた包帯を外し、国木田君の患部より少し上に強く巻き、止血処置をする。


…………少し不潔かもしれないが、そうも云っていられる場合ではないし、余裕も無いから仕方が無いであろう。
太宰治
………よし、……
慣れた手付きで終わらせ、直ぐ様別の仲間の方に向かう。


次に怪我が酷いのは…………、敦君だ。
太宰治
……敦君、大丈夫かい?
………此の子敦君は人の感情を察すのが得意で、


其れが暗い感情であれば、同じ様に同情し心を痛めて仕舞う程に……


心優しく………、高潔で毅い。


だからこそ、此方の動揺を悟らせて不安にさせて仕舞わない様に、


落ち着いた声で、成る可く何時も通りに声を掛ける。
中島敦(本編)
………ッだ、ぃ、さ………?
太宰治
……うん、太宰さんだよ
不安を打ち消して、安心させる様に。


柔らかく、滑らかな温かい声色で。
太宰治
怪我は大丈夫かい?
中島敦(本編)
…っはい……白虎異能力の、超再生治癒能力のお陰で
中島敦(本編)
他の人、よりは…元気な方、です
太宰治
…、そう、
太宰治
無理はしない様にして呉れ給え
太宰治
唯でさえ此の惨状だ………、
くれぐれも、無茶なことはしないでねニコ
大丈夫だ、と云ってまだ瞳の奥底に戦意の宿った彼を


宥める様に、静かに制止する様に云う…


的確に図星を突かれた敦君は一度、「ゔっ」と、


決まりの悪そうな顔をして、何かを言いたげに口をはけはくと


何回かそう動かしたが結局は口を噤んで、困った様な笑みを浮かべた。
中島敦(本編)
……矢っ張り、太宰さんには叶いませんね……
えへへ、と言い出しそうな程ににやけた敦君を見て、


良かった、確りと生きている……と実感する。


其の事を確認した後、よいしょと立ち上がる。


外套に付いた砂埃をさっさっと手で払い、くるりと半身を翻す。


足下に落ちていた、解けた包帯を拾い敦君の方に視線を向ける。
太宰治
怪我が動ける位迄回復したら、私に着いてき給えニコ
にこりと微笑み、「焦らなくて良いよ」と云う意味の言葉を残す。


意味が確り伝わったかな?


そう思い、確認の為に敦君の顔を、



______見ようとした・・・・・・



然し振り返った先に後輩敦君の姿は無く、


残っている…………否、体に残っていたのは


“劈く様な轟音”と、“轟音と等しい程の、獣の様な大声”


…………そして
太宰治
ッッ…!?ゲホッ、ゲホッゴホッ……!!?
視界を遮り、肺を満たす程の砂埃。


突然の状況に思わず砂を沢山吸い込み、その場に膝を着いて仕舞う。


目を細め、手で口と鼻を塞ぎ、出来る限り砂埃を吸い込ま無い様に………


そうして、軽く咳き込み乍も周囲を知ろうと少し声を荒げる。
太宰治
ッ敦君!?国木田君!?皆大丈夫かい!?
………頼むから、返事をしてくれ……ッッ


そう思うも、結果はこの砂埃の嵐が止む迄は判らない。


どくん、どくん。


先刻と同じ様に心臓が痛い程跳ね、骨を通じて鼓動が体中に響く。


砂嵐が止むのを待つ間が、今迄感じた時間よりも長く、永遠に感じた。
太宰治
(…………無事で居て呉れ……!)
……………軈て。




嵐が、明ける。




開けた視界に映る景色を見て、嗚呼____と思う。
太宰治
(……………嗚呼、如何やら、“中也”は)
________矢張り“”に、味方をしては呉れないらしい。
あんず«旧よもぎもち»(主)
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初のバッドエンド突入〜
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主、元々はバッドエンドにするつもりだったので
筆が進みました!(世界一要らない情報)
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最後意味深な終わりになってしまい済みません…
あんず«旧よもぎもち»(主)
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考察(?)とか簡単ですけど頑張って下さい〜!
あんず«旧よもぎもち»(主)
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今回の話の最初がハッピーエンドに見えてしまったのは…
あんず«旧よもぎもち»(主)
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気の所為です(?)
あんず«旧よもぎもち»(主)
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それでは次のお話で〜

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