ショーの当日。
そしてショーが始まった。
琥珀がヒーロー、幼馴染がみだら、ヒーローの助手があく、悪役が天だ。
琥珀はジェット機のついた靴で空に舞う。
琥珀がそのまま天に向かって、段ボールの剣を突き刺そうとするが、
天は躱す…
しかし、天は琥珀が着地する音が聞こえなかった。
ジェット機が止まらず、琥珀は宙を舞い続けている。
みだらが腕を広げるが、琥珀のコントロールが効かない。
みんながパニックになってると、琥珀は上の照明に頭をぶつける。
その拍子に地面へ落下する。
みだらとあくが駆け寄ろうとするが、天が叫ぶ…
ズトンッ!!!!!
ぶつかった拍子に照明が落ちてきて、琥珀の頭にぶつかった。
そのまま弾みで、積み重ねられた天の機械の雪崩が起きる!
あくは琥珀を引きづり出そうとしたり、機械をどけたりし、みだらは客席に助けを求める。
天は見ることしかできなかった。
自分の、発明品が事故を起こして…一人の仲間を…。
数分後に、救急車が来て、琥珀は運ばれていった。
あくがお辞儀をすると、みんなざわざわと、心配な表情を浮かべ…
帰っていった。
みだらは天に詰め寄る。
みだらはじっと睨みつける。
みだらは胸ぐらをつかむ。
あくが引き離すと、そのまま尻もちをつく天。
そうだ、私はなにもできなかった。
パニックになってしまって…こんな時に冷静な判断ができない。
あの二人は、真っ先に動いた。みだらもあくも…琥珀のことを心配して、
でも自分は…
ショーがどうなってしまうんだろう。
私の機械で琥珀くんを…。
この罪悪感で動けなかった。
仲間より、自分の心配をしていた。
言い返そうとしたが、反論の言葉が思い浮かばない。
そういって天に両手を伸ばすあく…。
バン!!
天は…あくの両手をはじいた。
「神宮っていつも独りでいるよな」
「なんでみんなと遊ばないんだろう」
「ねえ、一緒に遊ぼ…」
バチン!!!!
天は逃げ出した、みだらが追いかけようとするが。
あくがみだらの手を掴む。
あくは珍しく、怒ったような表情でみだらを見ていた。
みだらは前を見た。
もう…天の姿はどこにもいなかった。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。