【前回のあらすじ】
初依頼としてスライム討伐を受注したノクスとルナ。
素材売却で1500ルクスを手に入れ、資金面の不安もひとまず解消。
準備を整えた二人は、夕暮れの草原へと足を踏み入れた──
水星草原・水無瀬──
夕陽に染まる草原。
その中に、ぷるんと揺れる半透明の魔物が点在していた。
あの時は、ルナから流れ込んできた“何か”に任せるままに戦った。
でも今は……
ルナはきょとんとしたあと、少し考えるように目を細める。
ルナが小さく頷いた、その瞬間──
じんわりとした感覚が肩から流れ込んでくる。
体の内側に満ちていく、あの不思議な力。
ノクスはゆっくりと手を前に出す。
ノクスは手を握るような動きをする──
するとだんだんと蒼白い光が凝縮され──
その手にはあの時の黒い短剣。
ノクスは短剣を逆手持ちに持ち替えた。
視線の先。
一体のスライムが、ゆっくりとこちらに気づく。
するとぷるんとした後に襲いかかって来る。
スライムの動きは序盤にふさわしい程単調だった。
スライムが飛びかかってきた。
だが──
飛びかかって来るタイミングに合わせて横へズレる
《シュンッ──》
短剣を振るう
スライムの体をスパッと切り裂きコアを的確に切り付ける。
スライムはコアを切り裂かれ形を崩し動かなくなる。
2人が辺りを見渡すとまだ数体、軽く見積もって十体はいる。
ノクスは俊敏な動きで次々とスライムを殲滅していく。
時には宙返りをしてみたり。
またある時は回転しながら攻撃してみたり。
さらには影を利用して不意をついたり……
その姿はさながら暗殺者。
気付けば草原にいたスライムは、嘘のように居なくなっていた。
ノクスが短剣を消失させようとしたその時……
二人の声が重なった。
そのスライムの姿はまさに王、あの群れのリーダーという事を直感が告げている。
ノクスとルナが気合を入れてすぐ、ノクスは消えたと錯覚するほどのスピードでスライム・ドンに攻め入る。
動いては攻撃と連撃を与え続ける。
するとノクスのあまりのスピードに残像が見え始める。
スライム・ドンはノクスに反撃を与える隙もなくやられ続ける。
しかし───
スライム・ドンが倒れることは無く逆にノクスが追い詰められてしまった。
するとルナの周りにいたスライムが殲滅された。
ノクスとルナは二手に分かれて行動を開始する。
水星国家【皐月】──
ルナが小さな足で街をあっちこっち駆け回る
ルナはじわじわと住民に囲まれていく。
ルナが戸惑っていると……
雑貨&素材屋──
怒っているのかルナはカウンターの上でぴょこぴょことはねていた。
すると店主は奥から変わった月の絵が描かれているメダルらしきものを持ってきた…
店主は頷くとルナはお店を後にする。
ルナはさっき貰ったコインを咥え宙へ投げる──
するとコインが首輪に吸われる様にカチャッとはまり込んだ。
ルナが目を閉じると脳内に何かが流れ込んでくる。
ルナの足元に大きな氷の柱が現れた。
《ヒュンッ》
ノクスが限界を迎えてきたその時───
《ヒュンッ》
先の尖った大きな氷柱がスライムを貫く
スライムはみるみる内に凍りつく──
ノクスは凍り付いたスライムをコア丸ごと十字に切り裂いた。
スライム・ドンは形を崩し倒れる
【続く】















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!