第6話

第6話: 初めての武器、初めての依頼!
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2026/05/08 01:00 更新
【前回のあらすじ】
初依頼としてスライム討伐を受注したノクスとルナ。
素材売却で1500ルクスを手に入れ、資金面の不安もひとまず解消。
準備を整えた二人は、夕暮れの草原へと足を踏み入れた──
水星草原・水無瀬──
夕陽に染まる草原。
その中に、ぷるんと揺れる半透明の魔物が点在していた。
ルナ
ルナ
わぁ……思ったよりいっぱいいるね……
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
だね〜
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
じゃあ──初仕事、やってみようか〜
ルナ
ルナ
うんっ!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
(前は確か勝手に出たんだよね……)
あの時は、ルナから流れ込んできた“何か”に任せるままに戦った。
でも今は……
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
……ルナ。
ルナ
ルナ
ん〜?
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
森の時のあれ、もう一度出来る?
ルナはきょとんとしたあと、少し考えるように目を細める。
ルナ
ルナ
まだ完全には掴めてないけど……やってみる〜!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
うん、お願い!
ルナが小さく頷いた、その瞬間──
じんわりとした感覚が肩から流れ込んでくる。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
!(来たっ!)
体の内側に満ちていく、あの不思議な力。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
あの時と同じ感覚だ……
ノクスはゆっくりと手を前に出す。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
(前と同じイメージで……)
ノクスは手を握るような動きをする──
するとだんだんと蒼白い光が凝縮され──
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
出来たっ!
その手にはあの時の黒い短剣。
ルナ
ルナ
やったぁ!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
なんとなく、イメージがハッキリしてきたかも……
ノクスは短剣を逆手持ちに持ち替えた。
ルナ
ルナ
持ち方を変えたの〜?
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
うん、即撃用って感じ。
視線の先。
一体のスライムが、ゆっくりとこちらに気づく。
するとぷるんとした後に襲いかかって来る。
ルナ
ルナ
来るよ〜!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
わかった!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
(落ち着いて……)
スライムの動きは序盤にふさわしい程単調だった。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
(早くない……怖くない……あの森の魔物と比べたらマシ……)
スライムが飛びかかってきた。
だが──
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
読めた!
飛びかかって来るタイミングに合わせて横へズレる
《シュンッ──》
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
よっと
短剣を振るう
スライムの体をスパッと切り裂きコアを的確に切り付ける。
スライムはコアを切り裂かれ形を崩し動かなくなる。
ルナ
ルナ
倒した〜!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
うん、やっぱり序盤モンスターという事もあって、簡単だったね。
ルナ
ルナ
だね〜
2人が辺りを見渡すとまだ数体、軽く見積もって十体はいる。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
この感じなら殲滅できそうだね……
ルナ
ルナ
いっぱい倒せるね〜
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
だね、そしてそれは……
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
報酬の増加を意味するっ!
ノクスは俊敏な動きで次々とスライムを殲滅していく。
時には宙返りをしてみたり。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
はぁっ!
またある時は回転しながら攻撃してみたり。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
よっ!
さらには影を利用して不意をついたり……
ルナ
ルナ
ノクス凄いよ〜!
その姿はさながら暗殺者。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
いえーい!フルコンボ〜!
気付けば草原にいたスライムは、嘘のように居なくなっていた。
ノクスが短剣を消失させようとしたその時……
スライム・ドン
─────
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
お、大きくない……?
ルナ
ルナ
お、大きい……
二人の声が重なった。
そのスライムの姿はまさに王、あの群れのリーダーという事を直感が告げている。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
どうやら、このスライムがラストみたいだね〜
ルナ
ルナ
これが終わったらご飯にしよ〜!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
そうだねぇ……その為にも、最後にやってみよっか〜
ルナ
ルナ
お〜!
ノクスとルナが気合を入れてすぐ、ノクスは消えたと錯覚するほどのスピードでスライム・ドンに攻め入る。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
はぁっ!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
やあっ!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
たあっ!
動いては攻撃と連撃を与え続ける。
するとノクスのあまりのスピードに残像が見え始める。
ルナ
ルナ
ノ、ノクスがいっぱい……!
スライム・ドンはノクスに反撃を与える隙もなくやられ続ける。
しかし───
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
はぁ…はぁ…
スライム・ドンが倒れることは無く逆にノクスが追い詰められてしまった。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
おかしいなぁ〜はぁ…はぁ…結構…攻撃してるんだけど…
ルナ
ルナ
ノクス助けて〜!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
ルナ!?
ルナ
ルナ
な、なんか、僕の目の前にスライムがいる……
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
今行く!
するとルナの周りにいたスライムが殲滅された。
ルナ
ルナ
ありがと〜!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
はぁ…はぁ…、大丈夫?
ルナ
ルナ
うん!
ルナ
ルナ
ノクスの方こそ平気…?
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
大丈夫…少し疲れただけ。
スライム・ドン
────!!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
そういう事かぁ……切りつければ切りつけるほどスライムが体から生まれてるのね……
ルナ
ルナ
それって、ある意味不死身なんじゃ……
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
そうとも言えるかもね……
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
(どうしたものかなぁ……)
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
(攻撃しても倒れるどころが敵が増えるだけ……)
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
(スライム……確かスライムって水だよね…)
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
ルナ〜!
ルナ
ルナ
ん〜?
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
少し僕時間稼ぎするから、その間に氷系の何かを持ってきてくれないかな?
ルナ
ルナ
わ、わかた!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
うん、おそらく町へ行けばあるはず!
ルナ
ルナ
うん、気をつけてね。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
任せて!
ノクスとルナは二手に分かれて行動を開始する。
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
はは……僕の体力が尽きるのが先か、君がやられるのが先か……
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
ちょっと僕と競走しようよ
スライム・ドン
───!!
水星国家【皐月】──
ルナ
ルナ
氷系の何か……
ルナが小さな足で街をあっちこっち駆け回る
住民
あっ!あの冒険者さんの狐だー!
住民
ここに居るってことは捨てられちゃったのかな〜?
ルナ
ルナ
んへ?
住民
私のところ来る〜?
ルナ
ルナ
あ、いや、そうじゃなくて、ぼくはそのおさんぽ中で……
ルナはじわじわと住民に囲まれていく。
ルナ
ルナ
あ、あの……
住民
俺のところ来いよ〜
ルナ
ルナ
あの……
ルナ
ルナ
ぼくは……
ルナが戸惑っていると……
店主
店主
おい、お前ら!店の前で溜まんな!
住民
ッ.ᐟ.ᐟ
店主
店主
客が来ねえだろうが。
住民
す、すみません!
住民
ちっ……
店主
店主
ほら、散った散った!
ルナ
ルナ
店主さん!
店主
店主
大丈夫か、坊主のとこんの。
ルナ
ルナ
うんっ!助かった!
店主
店主
また、寄ってくるかもしんねぇ、まず店に来い。
ルナ
ルナ
うんっ!
雑貨&素材屋──
店主
店主
んで、お前さんひとりでどうした?喧嘩でもしたのか?
ルナ
ルナ
いやいや!ぼくとノクスは仲良いもん!
怒っているのかルナはカウンターの上でぴょこぴょことはねていた。
店主
店主
わりぃわりぃ
店主
店主
そんでどうしたんだ?
ルナ
ルナ
実はね〜
店主
店主
そんな事が会ったのか……
店主
店主
にしてもおかしいな、あそこにはスライム・ドンは生息していねぇはずなんだがな……
ルナ
ルナ
でも出たんだよ〜!
店主
店主
ああ、ありえねぇ話だがお前さんが嘘ついとるとも思えん。
店主
店主
もしや何か悪い兆しなのかもしれねぇな。
店主
店主
それで氷系の何かが欲しいと……
ルナ
ルナ
うん、なんか知ってるかな?
店主
店主
それならこれ持ってけ。
すると店主は奥から変わった月の絵が描かれているメダルらしきものを持ってきた…
ルナ
ルナ
これは……?
店主
店主
それは、昔洞窟に落ちてたもんだ、使い道が無くてな、捨てようと思っていたんだが、お前さんのその首輪を見てな。
ルナ
ルナ
これの事?
店主
店主
ああ、このメダルには微かに妖力が宿ってんだ、退魔師の相棒ならもしかしたらとな。
ルナ
ルナ
これ……
ルナ
ルナ
確かに初めてなのに初めてじゃないような……
店主
店主
一応これも持ってけ、冰之実アイス・フルーツだ、本来は食用だが食べる他にも、魔力を込めると少量の氷属性攻撃が出来る。
ルナ
ルナ
ありがとう!
店主
店主
おう、この冰之実は、俺が渡したそのメダルを使っても何も起きなかった時ようだ。
ルナ
ルナ
うんっ!行ってくる!
店主
店主
行ってこい、そして坊主と一緒に素材を売りに来てくれ
ルナ
ルナ
分かった!行ってきます!
店主は頷くとルナはお店を後にする。
ルナ
ルナ
今助けに行くよノクス!
ルナはさっき貰ったコインを咥え宙へ投げる──
するとコインが首輪に吸われる様にカチャッとはまり込んだ。
ルナ
ルナ
な、なんだろこれ……なんか体の内側から冷え込む……
ルナが目を閉じると脳内に何かが流れ込んでくる。
ルナ
ルナ
!!
ルナ
ルナ
使い方が流れて来た!
ルナ
ルナ
んー、この冰之実は無くても良さそう……後でノクスと食べよーっと、さてノクスと食べる為にも……
ルナ
ルナ
まずはあの邪魔者スライム・ドンを倒さないとね。
ルナ
ルナ
氷柱アイス・コラムナ
ルナの足元に大きな氷の柱が現れた。
ルナ
ルナ
見えた、あれがノクスだね……
ルナ
ルナ
スライムに狙いを定めて……
ルナ
ルナ
【壱之尾・氷柱[撃]アイス・コラムナ タイプ:ブレイク】!!
《ヒュンッ》
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
そろそろ限界かも……
ノクスが限界を迎えてきたその時───
《ヒュンッ》
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
!!
先の尖った大きな氷柱がスライムを貫く
スライム・ドン
───!!
スライムはみるみる内に凍りつく──
ルナ
ルナ
今だよ〜!ノクス〜!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
ありがとう!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
はぁっ!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
十字斬撃クロス・ブレイク】!!
ノクスは凍り付いたスライムをコア丸ごと十字に切り裂いた。
スライム・ドンは形を崩し倒れる
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
これで、依頼達成かな……
ルナ
ルナ
うんっ!お疲れ様!
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
お疲れ様〜
ノクス・ステラ
ノクス・ステラ
さてと、ギルドに報告しに行こっか。
ルナ
ルナ
うんっ!
【続く】

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