第3話

始まり MORE MORE JUMP!
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2023/09/15 12:35
みのり
う〜ん…
みのり
ふぁ……え?
目を覚ますと、そこに父親と母親の姿はなく、泣いている弟がいた。
みのり
ど、どうしたの…?
弟「お、お姉ちゃん…ポロポロ」
弟「お父さんとお母さんが……っ」
弟が泣きながら指さした場所…自分の後ろを見ると、そこには
みのり
……!!嘘…っ!!
血塗れの父親と母親がいた。
みのり
嫌、何で、何で?嫌だよぉ……
知らないうちに涙が溢れ出す。
みのり
どうして……?
弟「僕が起きたらもう…っ
  きっと守ってくれたんだ…お父さんも、お母さんも…ポロポロ」
みのり
…そんな……
みのり
(もし、私が守れていたら…二人は……)
(最近、みのりの元気がない……)
(……もしかしたら、鬼が…?)
……もう寝よう
(……寝れない)
ガラガラ…
…え?
気付かれないよう静かに歩き、確認する。
(…鬼だ……!)
扉を開けたのは、鬼だった。
(鬼……あいつらのせいで、みのり達は…)
誰かの幸せを壊していると思うと、怒りが込み上げてくる。
(お婆ちゃんから聞いた話だと、確か…日光で消滅するはず…)
(夜明けは……うん、近い)
持ってきておいた斧を握りしめる。
(私が、倒さなきゃ…)
不安を追い払って、鬼に集中する。
(外に連れていけば、大丈夫…夜明けまで耐えるんだ…!)
愛莉
ん〜…あら…?まだ夜中なのね…
愛莉
……?
つんとした匂いがする、母親の部屋からだ。
愛莉
……何かしら…
何となく嫌な予感がして、早足で部屋へと向かった。
愛莉
…ッ!!
母親の部屋にはべっとりと血がついており、肉塊を口の中に詰め込んでいる、姉と妹がいた。
愛莉
は…?何で、何してんの!?どうしてっ……!
するとその二人が襲いかかってきた。

が、直前で姉と妹の首がごろりと落ちた。
愛莉
……へ?
状況を理解するのに、少しの時間を要した。
愛莉
……うそ
みるみる顔が青ざめていく。
?「こっちにもいたなんて…君は大丈夫?怪我は…してないね、良かった…」
愛莉
良くないッ!!!
?「ッ……ごめんね」
愛莉
あなたは誰…?どうしてこうなったの?"こっちにも"って何?私はッ
愛莉
私は……
……あら?まだ朝じゃない…
え?
目の前に、何かがいた。
い、嫌…!
咄嗟に逃げ出した。どうやら妹は気付かれていないようだ。
(そうだわ、お父さんを呼べば…!)
父親の部屋を覗いたが、そこには信じがたい光景が広がっていた。
う、嘘…ッ
ガタッ、ギィ…
!!
早くしないとあいつが来る。
…やるしか、ない……
仇を取るために。妹を守るために。
斧を握りしめ、決意を固めた。
(お父さんを…お母さんを…こんなことにしたあいつを、許さない…)

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