第63話

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2025/02/20 11:56 更新


『あー、疲れた!!』


翔太「お前もうちょい静かにしろよ」


『だって歩き疲れて足痛いもーん』


翔太「知らねぇよ、ばか」


『えーと、メロンクリームソーダちょうだい!』


翔太「はぁ、かしこまりました。」


『ちょっと、接客態度なってなくなーい?』


大介「また喧嘩してー。変わらないね、2人は。」


『おっ、大ちゃん!』



夜のとあるカフェにて。

私は1日歩き疲れて仕事終わりにやって来た。


実はここのカフェ、翔ちゃんのお父さんが店長で
あの後職がない翔ちゃんはここで働きだしたらしい。

そして大ちゃんは昔夢だった漫画家をもう一度目指し
つつ、生活費を稼ぐためにここでバイトをしているそう。



大介「仕事はどう?」


『ひたすら尾行したり潜入したり楽しいけど、やっぱ大変。』


翔太「探偵だろ?そんな仕事変わんねぇーじゃん」


『探偵には探偵の大変さがあんのよ!』




私はというと、仕事を探していたら、深澤さんが突然
やって来て紹介してくれた探偵事務所でお世話になっている。

あの人って結構良い人だったみたい。



大介「社長さんと2人だっけ?」


『うん、だから一人で基本こなさないといけなくてさぁ』


翔太「ふーん、頑張ってんだな。はい、メロンクリームソーダ。」


『わっ、美味しそう〜』



翔ちゃんによって運ばれてきたメロンクリームソーダは
いつ食べてもいつ飲んでも美味しい。

疲れた身体には染みる…。



『美味しい…。幸せだ…。』


大介「家は?みつかったの?」


『あ〜、それね、結局条件のいいとこ見つかんなくてさ。 
相談したら社長さんが事務所の上の階も所有してるけど
使ってないから貸してくれるってことで借りてる。』


翔太「また事務所暮らしってわけか」


『そうですそうです』


翔太「ところで照さん今頃どこいるんだろうな。」


大介「まずはヨーロッパ行ってみたいとか言ってたけどね」


『ヨーロッパねぇ。』


大介「海外と言えばハワイとかも良いよね」


『ハワイ!!私も行きたいなー!』


翔太「いってらっしゃい」


『いや、冷た!!』



そう。照さんはというと、海外へ一人で旅に出たらしい。

なんか照さんらしいなぁ、なんて。

みんなそれぞれやりたいことを全うして、
なんとか生きているみたいだ。

時々迷うこともあるけど、私達は
これが正解だと思えるように精一杯今を生き抜くんだ。

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