ドラコが 私の名前を呼び
私の目を真っ直ぐ見つめる
月明かりに照らされた 薄青色の瞳が
綺麗に透き通っている
彼の瞳には私しか写っていない
白いシャツに黒いタキシードを着た彼は
いつもとは雰囲気が違ってよりかっこよく見える
静かな中庭でドラコに
聞こえてしまうんじゃないかというくらい
鼓動が大きく早く鳴る
まるで この世界に私たち二人だけがいるみたい
返事なんかする前にドラコに抱きついた
彼も私の背中に
そっと手を回してくれる
私の頬からスーッと雫がこぼれ落ちた
無理だろうと思っていた ,
ドラコは私になんか興味無いだろうって
なんの涙か分からないけれど
目からは雫がどんどん溢れてくる
ドラコが私の涙をそっと拭う
優しくドラコが微笑み
ぎゅっと私を再び抱きしめる
この笑顔
この温もり
私しか知らない優しい表情に
彼の温かい温もり
世界でいちばん大好きで愛おしい彼
まだ お互いに想いが通じたばかりなのに
付き合えたばかりなのに
こんな風に思うなんて
彼は 重いって言うかな ,
しばらく抱き合ったあと体が離れる
ドラコが私の名前を呼び
私の瞳を真っ直ぐ捉える
透き通る瞳と
月に照らされキラキラと光る
プラチナブロンドの髪色
うっすらと香る 彼の爽やかな香水の匂い
私の後頭部にそっと彼の手が添えられ
ゆっくりと彼の顔が近付いてくる
それに応えるように私もギュッと目を瞑る
唇に当たる柔らかい感覚
静かな中庭に チュッ とリップ音だけが響いた













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!