NEXT ♡10
こいつは私の事情を知ってるんだ
まあ当たり前か専属先だし、怪しまれるよな。
過去なんて全て調べられるか。
母子家庭だった。
でも母は昔から体が弱かった。だから私はよく出稼ぎをしていた
そんな時、母が死んだ
私は1人の小さな妹を守るためにさらに働いた
だけどそんな妹は、学校のチャラついたやつらに染まり
私が稼いだ金、ほぼ全額を持って出て行った
だから人なんて信じない。そう決めてた、のに
神格者様の1人、いや
魔法界のトップと言える、ウォールバーグさんが奇跡的に出会った時私を救ってくれた
こんな私にも、光がある
だから、私は秘書になり神格者様を支えると決めた
でもどうしても金は必要だった、それは今でも。
カツカツと音がする、近づいてきている
ああ、もう…やっぱり報われないのかな
と言いながら頭を撫でられる
こんなふうに抱きしめてもらいながら撫でて貰ったのはいつぶりだろう、
私はそのまんまレナトスさんの胸の中で寝てしまったらしい
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。