──翌日
あなたは全身を青黒い痣と血で染めながら、機械と対峙していた。
もはや意識は霞み、足元はふらついている。
機械の鋼鉄の腕が振り下ろされる。
紙一重で回避し、反撃を繰り出す。
僅かな差で、先に機械の鉄の爪があなたの背中を引っ掻き、鮮血が飛び散る。
その後、あなたの鉄扇が機械の胴体を直撃し、機械は二歩、後退した。
機械は瞬きする。
それは昨日よりも多く、まるで賞賛にも似た応答。
その時。
重い扉を開け、入ってきた幹部たちが、あなたと対峙している機械を見ると表情が戦慄に染まる。
混乱しながらもそれぞれが武器を構え、機械に向けて一斉に攻撃を浴びせかける。
あなたは叫ぶが、訓練場に響く戦闘音にその声は掻き消される。
血反吐を吐きながら、ショッピに掴まれた腕を振りほどこうとする。
しかし次の瞬間、背後から身体を押さえられる。
ショッピは迷いを噛み締めて、睡眠薬の注射を突き立てる。
視界が暗転する。
ゾムとコネシマの攻撃が直撃し、鋼鉄の体が火花を散らして崩れ落ちる音を最後に、あなたは意識を手放した。
─廊下─
ショッピが抱えている腕に、じわりと血が滲む。
あなたの傷口からのものだ。
あなたの浅い呼吸が、微かに揺れる。
コンコンコン
─医務室─
しんぺい神は拳を握る。



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。