第176話

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2026/04/09 02:26 更新
──翌日
あなたは全身を青黒い痣と血で染めながら、機械と対峙していた。
もはや意識は霞み、足元はふらついている。
(なまえ)
あなた
まだだ……まだ足りない……っ!
機械の鋼鉄の腕が振り下ろされる。
紙一重で回避し、反撃を繰り出す。

僅かな差で、先に機械の鉄の爪があなたの背中を引っ掻き、鮮血が飛び散る。
(なまえ)
あなた
っ……!!くっ…………
その後、あなたの鉄扇が機械の胴体を直撃し、機械は二歩、後退した。
機械は瞬きする。
それは昨日よりも多く、まるで賞賛にも似た応答。
(なまえ)
あなた
やっと……同じ土俵に立てた……?
その時。
zm
zm
あなた!!!!
ci
ci
お前……こんな所で何してんの…!?
重い扉を開け、入ってきた幹部たちが、あなたと対峙している機械を見ると表情が戦慄に染まる。
shp
shp
その機械……なんですか。
kn
kn
敵襲か!?
混乱しながらもそれぞれが武器を構え、機械に向けて一斉に攻撃を浴びせかける。
(なまえ)
あなた
やめろっ!!!!
あなたは叫ぶが、訓練場に響く戦闘音にその声は掻き消される。
shp
shp
あなたさん、離れますよ。
(なまえ)
あなた
やめろっ……壊すなっ……!!
っ……ごふっ…………
血反吐を吐きながら、ショッピに掴まれた腕を振りほどこうとする。
(なまえ)
あなた
俺には、まだ足りないんだっ……!!もっと……もっとやらなきゃ……!
ci
ci
あなた、正気じゃないで!?あれは、化け物や!
(なまえ)
あなた
ちがうっ!あいつは……敵じゃない!!
しかし次の瞬間、背後から身体を押さえられる。
shp
shp
すみません、あなたさん。しばらく大人しくしててください。
ショッピは迷いを噛み締めて、睡眠薬の注射を突き立てる。
(なまえ)
あなた
やめろっ……!壊、すな…………
視界が暗転する。

ゾムとコネシマの攻撃が直撃し、鋼鉄の体が火花を散らして崩れ落ちる音を最後に、あなたは意識を手放した。





























─廊下─
zm
zm
まさか、あんな所に居ったとは……
kn
kn
3日も食事を取らずに戦い続けて……正気の沙汰やないやろ。
zm
zm
それにあの兵器……お前も見たやろ。
kn
kn
見た。人の形を持っとったけど、あんなん人やない。……けど、あなたはまるで、仲間かのように扱っとった。
zm
zm
わけ分からん。なんで?なんでそこまでして……
ショッピが抱えている腕に、じわりと血が滲む。
あなたの傷口からのものだ。
shp
shp
お2人は、あなたさんの目を見ましたか。止めようとした俺たちに、心底怒っていた。「壊すな」って……
ci
ci
俺には、仲間を奪われないようにしとる目に見えた……









shp
shp
…………あれは、仲間の代わりに作られた物だったんですかね。
kn
kn
だから、あんなに執着した。壊される瞬間に、泣き叫ぶほどに。
その場にいる全員
………………
zm
zm
じゃあ、今度は俺らがあなたの仲間を奪ったことになるん……?
kn
kn
やったとしても、止める以外の選択肢は無かったやろ。
zm
zm
分かっとる……けど…………
あなたの浅い呼吸が、微かに揺れる。
zm
zm
このままじゃ、あなたが壊れる…………
































コンコンコン


─医務室─
si
si
あなた、見つかった?
ci
ci
見つかった、けど……なあ、ペ神。あなた、本気でおかしくなっとる。この前は毒を自分で摂って、今度は鉄の怪物と何日も殴りあって……
si
si
……うん。
kn
kn
"うん"やないやろ。このままやったら死ぬぞ。あなたを1番止めれるんはペ神やないんか?
si
si
……言ったところで、止まると思う?
kn
kn
…………
si
si
この前の毒の件も、俺より大先生が止めてくれた。もう、昔から知ってる俺が言っても、止まらない域に達してるんだよ……
si
si
こいつは昔からそうや。
si
si
知識が足りないと知れば、毒を飲む。力が足りないと悟れば、鉄塊に挑む。自分を削って埋めようとするんや、こいつは……
zm
zm
じゃあ、見てるしかないって言いたいんか?
si
si
もちろん止めないといけない。このまま繰り返されたら、ホンマに壊れる。
しんぺい神は拳を握る。
si
si
……だからこそ、手を貸してほしい。皆の力がいるんや。

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